|
|
表彰式 2005年11月21日 |
|
|
|
GOLD AWARD 決定!
英国ダイソン社が主催するDyson Design Awards 2005「生活を変革する革新的プロダクト」は、家電をはじめ、日常生活に関連するプロダクト全般を対象としたデザインコンペです。今までになかった全く新しい考え方で、より優れた機能を備えた革新的な作品を制作した若手デザイナーを奨励することを目的として開催。今年で4回目を迎えます。
今年度は昨年より多い700名以上のエントリーと、191名による作品が寄せられました。その中から23作品が一次審査を通過。模型などを制作し、最終審査に挑みました。
最終審査は11月21日、東京国立博物館 法隆寺宝物館にて開催されました。会場には23作品の模型や模型画像が展示。ジェームズ・ダイソン、喜多俊之両氏による審査の結果、GOLD AWARDは久永文さんの「handiron」に決定しました。同作品は“アイロンがけ”と“たたむ”作業を同時に出来る手袋型アイロン。ダイソン氏は「改善点はあるが、克服できるもの。近い将来商品化できるだろう」とコメントしています。
なお、久永さんの作品は、他14カ国の金賞作品と一緒に審査される初の国際コンペ「ジェームズ ダイソン アワード(JDA)」にノミネート。最優勝者は06年3月に発表され、賞金£5000とダイソン研究開発センターへの特別研修の機会が与えられます。
GOLD AWARDほか、SILVER AWARDは南政宏さんの「pluto」、BRONZE AWARDは藤田有佳子さんの「Dress-up mirror」に決定。惜しくも上位三賞を逃した20点は優秀賞を受賞しました。
ここではGOLD AWARDをはじめとする23点の受賞作品をご紹介します。
◎募集要項について → 詳細
|
|
handiron
|
GOLD AWARD受賞者の表彰
|
|
|
|
ジェームズ・ダイソン氏より挨拶
|
|
受賞者と審査員の方々
|
|
右:グランプリ受賞者、左:ダイソン氏
|
|
表彰セレモニー会場風景
|
|
ダイソン氏、喜多氏によるパネル展示
|
|
|
|
審査員 (敬称略)
|
|
|
■審査員
ジェームズ・ダイソン(プロダクトデザイナー / 英国ダイソン本社会長)
喜多 俊之(デザイナー)
日本の若いデザイナーをサポートできることを非常に喜ばしく思っています。昨年より多くの700名以上のエントリー、191名によるアイデアの提案がありました。クオリティの古く独創的で創造力豊かな多くの作品の中から最終受賞者を選ぶのはとても困難な作業でした。(ジェームズ・ダイソン氏)
※写真左:ダイソン氏、右:喜多氏
|
|
|
|
賞・報償 |
|
○金賞(1点) … 300万円 ○銀賞(1点) … 100万円 ○銅賞(1点) … 50万円
|
|
|
|
*各作品をクリックすると、拡大画像と作品説明、審査員のコメントがご覧いただけます。
|
|
|
|
|
「handiron(ハンディロン)」
久永 文さん
|
デザイナーからのコメント
洗濯物の仕上げ段階である「アイロンがけ」と「たたむ」作業は、どちらも衣類の形を整える作業なので、この二つを同時にできれば便利ではないかと考えました。たたむ作業がしやすいように手にはめて使える形状にし、襟やボタンの隙間やスカートのヒダなど細かいところも指でアイロンできるようにグローブ型の形状にしました。親指の付け根部分にプッシュスイッチを設け、作業中の電源のオンオフがしやすいように考えました。
審査員からのコメント
普段何気なく使っているアイロンを“手ひらを使って衣類をアイロンがけする”という 発想に置き換え家事を便利にする発想が素晴らしいと感じました。(ジェームズ・ダイソン氏)
|
|
|
|
デザイナーからのコメント
“Pluto”は立つお皿です。ハマを滑らかな線として効果的に見せることで、立った時に裏表のないシームレスな形態を造り出しています。丸く設けられた凹みは、裏では持った際の指の引っ掛かりであり、表ではケチャップなどをいれるくぼみになります。そして表と裏をつなぎ止める0(ゼロ)、つまりプラスとマイナスの中間でもあります。この皿は立つことによって、水きれがよく早く乾き、そして立っている表情は使ってもらうのを待っているかのようなウィットのあるデザインです。
審査員からのコメント
ありそうでなかった“立つお皿”の発想はシンプルで美しく、日頃の生活の中にお皿が今までと違った形で存在する画期的なアイデアです。(喜多俊之氏)
|
|
|
|
デザイナーからのコメント
服を選ぶ。それは毎日の楽しみであると共に、時間がない時の厄介事である。今回提案するDは服を選ぶ際の厄介な時間を軽減させ、着替えなくてもその行為を手軽に楽しめるリーダー付鏡型液晶パネルである。
Dに服のデータや自分の体型を入れておけば、リモコンで服を選ぶだけ。
ICチップによって商品が識別される近い未来、Dを店に置き、家のDと連携させる事により、消費者の購買意欲も向上するだろう。
審査員からのコメント
時間のない現代社会で、忙しい朝をより快適にしてくれる近未来的アイテムは楽しく素晴らしい提案です。(喜多俊之氏)
|
|
|