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発表 2006年4月 |
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「ボンベイ・サファイア デザイナー グラスコンペティション」は、若手デザイナー
を支援する様々な活動の一環として世界で実施されています。
昨年11月に行われた日本大会では、作品応募総数が1176点にまで上り、鈴木啓太さん
の作品「掌(たなごころ)」が日本代表グランプリとして選出されました。
去る2006年4月6日、同賞の世界大会がミラノサローネ会期中にSuper Studioに
て行われました。
ここではミラノ世界大会で受賞した3点と日本大会グランプリ受賞1点をご紹介しま
す。
応募作品総数 : 5,000以上エントリー/世界26カ国以上
受賞作品総数 : 3点
主催 : イー・エス・ジャパン株式会社
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【 グランプリ 】
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選定方法 |
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賞金/報償 |
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○グランプリ : US$ 15,000
○2位 : USD US$ 5,000
○3位 : US$ 2,500
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審査員 |
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Patricia Urquiola / Ron Arad / Dror Benshetrit / Lena Bergström / Nadja Swarovski
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応募について |
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*各作品をクリックすると、拡大画像がご覧いただけます
( 【作品名】 、制作者 / 国籍 )
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【Inverted (逆さま)】
Tomek Rygalik / UK
Jorre van Ast / UK |
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イメージ
このデザインは、最も優れた地中海の器 (アンフォラ : 古代ギリシャ・ローマ時代の両手つきの大きなつぼ) にインスパイアされています。古くは、輸送とあらゆる液体(オリーブオイル、水、ワインなど)を保存するために不可欠な容器でした。今日それは、工業化によって長く捨て去られていましたが、その形を復活させることで、我々のルーツをより身近に感じさせることができるはずです。
素材は、完全にリサイクル可能な透明クリスタルです。クリスタルは貯蔵された製品の品質を保ち、不透明なシールは紫外線による水の変質を防ぎ、栓と容器を密封します。シールは一旦外すと取り付けることができないため、未開封の安全性を保証します。シールをすべて剥がすとボトル本体が現れます。ボトルの蓋は円すい型のストッパーとして、本体が自立するためのスタンドになり、外側の結露を集め、テーブルが濡れるのを防ぎます。
私たちは、水が生命の源であり、何よりも素晴らしいギフトだということを忘れてはいけないのです。 |
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評価
マティーニグラスを構成している3要素を崩さずに、逆さまにすることでまったく新しいグラスを創造したというアイデアが評価されました。また、そのアイデアだけでなく、実際の使い心地の良さも驚きを呼び、今回のグランプリ受賞となりました。 |
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【Tingle Mingle】
Charlotte Ryberg / Sweden |
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「Tingle Mingle」のイメージは、「カクテルパーティー」が持つ‘混ざり合う’という経験から想起しました。このグラスは、カクテルを楽しむだけでなくまるで宝石を身に着けたような気にさせます。
パーティーでは、グラスをテーブルに置く必要など無いくらいに、多くの新しい人々に出会い新しい関係を築き‘混ざり合い’ます。
(マティーニグラスの)軸は使わず、その代わりにグラスを支える指の間から、シルバーの鎖が伸びています。鎖の先にはブルーのグラスペンダントが優美に揺れ、心地よい重みとなります。このグラスを持ちパーティーで歩き回れば、ペンダントが光の中で煌めき、あたかもジュエリーのようです。 |
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【Dragon Craw】
Or Wai Kit / Hong Kong
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ドラゴンが真珠の玉を掴む様子をイメージすることで、東洋と西洋のユニークな融合を表現しました。伝説のドラゴンと高貴な珠の組み合わせが、ドライマティーニとオリーブの組み合わせのイメージと結びついたとき、伝説が生まれます。オリーブの乗ったドラゴンの爪に指を滑り入れ、堂々たるデザインとそのパワーの表現に触れてみてください。
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掌 TANAGOKORO
鈴木啓太 / Japan
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このコンペティションのテーマである“器”、そして“飲む”という事を考えるところから始めました。私が昔住んでいた町には、湧き水が流れ、溜まる場所がありました。私はそこに行くと、その水を、手で器をつくり、飲んでいました。手でその水を感じ、またその自然の恩恵を、手を通じて味わえるようでした。手で水をすくい飲むという行為は、非常に原始的ながらも、趣深いものがあります。ボンベイ・サファイアは、水やスパイスといった素材にとてもこだわりをもっているブランドです。その厳選された素材に感謝し、自分の手で感じ、味わってみたいというのが、今回の私のテーマになっています。
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