【結果発表】2025年度「東京ビジネスデザインアワード」の最優秀賞は「『体験をコレクションする』サービスの開発とブランド展開」に決定

東京都が主催する「東京ビジネスデザインアワード」は、東京都内の中小企業が持つ技術や素材等を「テーマ」とし、デザイナーから新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募集、両者をマッチングして製品・サービスの実現化を目指すコンペティション。2026年2月3日、「テーマ賞」を受賞した8件の提案によるプレゼンテーションが行われ、最優秀賞1組と優秀賞2組が選出された。
最優秀賞を受賞したのは、昭和印刷株式会社に対し、アートディレクターの榎本清孝が提案した「『体験をコレクションする』サービスの開発とブランド展開」。システム開発による個別化情報の印字と破れないフィルム圧着はがきを活用し、「心地よい手間とつながりを楽しむ」をブランドコンセプトに、はがき媒体の価値を再定義している。審査委員からは、「紙への印字というアナログ技術の持つ強みを無理なく最大化し、情緒的な体験価値へと昇華したすばらしい提案」として、満場一致で支持された。
また優秀賞には、デザインエンジニアの三谷悠人とデザイナーの鍋田知希が提案した「生分解性樹脂と精密金型技術を活用した人を自然へ導くギアの提案」(テーマ企業:日進精機株式会社)、ディレクターの平野北斗、プロダクトデザイナーの柳沢駿、アートディレクターの明里圭修が提案した「加工精度を軸とした新たな事業モデルの提案」(テーマ企業:株式会社サルトル)が選ばれた。
審査委員長を務めたプロダクトデザイナーの秋山かおりは、「『ものづくり』『ことづくり』と一言で言っても、デザイナーと企業のマッチングごとに導き出される答えは大きく異なります。その中で、お互いが本当に理解し合えたと喜ぶ企業の方々やデザイナーの皆様の表情を見ることができたのは、とても感慨深い経験でした」と総評を述べた。
本年度は、企業の技術や素材の活用を根幹に、企業の姿勢や在り方などを提案するビジネスデザインが多く寄せられた。審査委員会と事務局は知財戦略・広報戦略・販路開拓に向けたセミナーやワークショップを継続的に実施し、テーマ賞受賞提案の事業実現化を支援していく。
公式サイト
https://design-award.metro.tokyo.lg.jp/archive/outline/2025/
初出:デザイン情報サイト「JDN」
https://www.japandesign.ne.jp/news/2026/02/86732/


