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2025/02/06 18:55

【結果発表】2024年度「東京ビジネスデザインアワード」の最優秀賞は「リング製本とオンデマンド印刷技術を応用した未開拓領域への製品提案」に決定

【結果発表】2024年度「東京ビジネスデザインアワード」の最優秀賞は「リング製本とオンデマンド印刷技術を応用した未開拓領域への製品提案」に決定

東京都が主催する「東京ビジネスデザインアワード」は、東京都内の中小企業が持つ技術や素材等を「テーマ」とし、デザイナーから新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募集、両者をマッチングして製品・サービスの実現化を目指すコンペティション。2025年2月4日、「テーマ賞」を受賞した9件の受賞デザイナーによるプレゼンテーションがおこなわれ、最優秀賞1組と優秀賞2組が選出された。

最優秀賞を受賞したのは、印刷会社・富士リプロ株式会社に対し、デザインスタジオ・ディノームの藤井誠と山田奈津子が提案した「リング製本とオンデマンド印刷技術を応用した未開拓領域への製品提案」。審査委員からは、「リング製本とオンデマンド印刷という元来持っていた高度な技術を活かしながらも、これまでの事業の方向性を変えうる大胆な提案」として評価された。

また優秀賞には、ビジネスデザイナーの清水覚とデザイナーの井上弘介が提案した「切削加工技術を軸とした事業再創造」(テーマ企業:株式会社開工精機製作所)、プロダクトデザイナーの佐藤宏樹が提案した「『伸びる本革ベルト』の技術を活用した家具ブランドの提案」(テーマ企業:有限会社長沢ベルト工業)が選ばれた。

審査委員を10年、審査委員長を4年務めたバイヤーで株式会社メソッド 代表取締役の山田遊は、「今年は、過去一番レベルが高く、非常に僅差で、まさに『横一線』という表現がふさわしかったと思います。実際に、審査委員がそれぞれ付けた点数では差がほぼつかなかったという状況でした。」と最終審査の様子を明かした。

また、「この10数年間で『モノからコトへ』デザインが移り変わってきましたが、この概念が広がることによって皆さんの『コト』の提案レベルが高くなり、それにより最終的な結果を分けたのがプロダクトデザインとしてのディティールの差だったのではないかと思っています。」と述べ、来年以降の応募内容に一層の期待を寄せた。

公式サイト
https://www.tokyo-design.ne.jp/news/2024/250206/

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