【結果発表】2021年度東京ビジネスデザインアワード最優秀賞は「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」。審査員講評などが公開
東京都が主催する「東京ビジネスデザインアワード」の2021年度の最優秀賞・優秀賞が2022年2月に発表され、公式ホームページでは現在、審査員講評・受賞者プロフィール等の詳細が発表されている。最優秀賞は、歌代悟さんの「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」。
2021年度で開催10回目の節目を迎えた同アワード。テーマ12件に対して150件を超えるデザイン提案が寄せられ、審査を経て、11件の企業テーマとデザイナーからの提案がマッチングし、「テーマ賞」として選出された。
提案最終審査会ではテーマ賞を獲得した11組のデザイナーによるプレゼンテーションと、試作品による審査を実施。最優秀賞に輝いた「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」は、特殊印刷加工技術の研究、開発、発信を目的としたブランド展開と、そのはじまりとなるプロダクトの提案だ。本提案について、審査員は以下のように評価している。
受賞者の歌代さんは、博展にてクリエイティブディレクターを務める傍ら、個人活動にて空間、プロダクト、グラフィックを中心にデザインワークを行う。第12回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション グランプリなどを受賞してきた。
各テーマ賞のデザイン提案については、企業とデザイナーの間で提案の事業化に向けた検討がはじまっている。
2021年度東京ビジネスデザインアワード受賞一覧
【最優秀賞】
提案名:特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発
提案者:歌代悟(クリエイティブディレクター/デザイナー)
企業テーマ:広色域の印刷表現と立体的質感を表現する「印刷技術」
内容:特殊印刷加工技術の研究・発信ブランド「印刷加工実験室」
企業:株式会社新晃社(北区)
【優秀賞】
提案名:光を使ったウェルネスプロダクトの提案
提案者:井下恭介(デザイナー) 、増谷誠志郎(デザイナー)【SANAGI design studio】
企業テーマ:電子回路とプラスチックの「設計・試作・加工技術」
内容:やわらかに時を刻む「ひかりどけい」
企業:泰興物産株式会社(立川市)
【優秀賞】
提案名:資源循環を実現するサスティナブル・アパレルブランド戦略
提案者:小林 諒(デザイナー/株式会社Onesal)、上田和実(プランナー/株式会社ナディア)、武市美穂(デザイナー/株式会社ナディア)
企業テーマ:さとうきびの搾りかすから生まれた「サスティナブル素材」
内容:地球と肌に優しい、サブスクリプション型のアンダーウェアブランド
企業:株式会社Rinnovation(文京区)