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2022/03/16 12:30

【結果発表】2021年度東京ビジネスデザインアワード最優秀賞は「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」。審査員講評などが公開

【結果発表】2021年度東京ビジネスデザインアワード最優秀賞は「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」。審査員講評などが公開最優秀賞「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」

東京都が主催する「東京ビジネスデザインアワード」の2021年度の最優秀賞・優秀賞が2022年2月に発表され、公式ホームページでは現在、審査員講評・受賞者プロフィール等の詳細が発表されている。最優秀賞は、歌代悟さんの「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」。

2021年度で開催10回目の節目を迎えた同アワード。テーマ12件に対して150件を超えるデザイン提案が寄せられ、審査を経て、11件の企業テーマとデザイナーからの提案がマッチングし、「テーマ賞」として選出された。

提案最終審査会ではテーマ賞を獲得した11組のデザイナーによるプレゼンテーションと、試作品による審査を実施。最優秀賞に輝いた「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」は、特殊印刷加工技術の研究、開発、発信を目的としたブランド展開と、そのはじまりとなるプロダクトの提案だ。本提案について、審査員は以下のように評価している。

デザイナーとテーマ企業の二人三脚で、難易度の高い提案を技術的にクリアした点をまずは高く評価したい。その上で、「印刷加工実験室」というブランドの概念を加えることで、創造的なカルチャーへの変革を視野に入れた厚みのある内容に昇華させている点が素晴らしい。提案からは、短い期間にもかかわらずデザイナーと企業が強い信頼関係を構築したことが伺えた。今後も息のあった取り組みの継続に期待したい。

受賞者の歌代さんは、博展にてクリエイティブディレクターを務める傍ら、個人活動にて空間、プロダクト、グラフィックを中心にデザインワークを行う。第12回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション グランプリなどを受賞してきた。

各テーマ賞のデザイン提案については、企業とデザイナーの間で提案の事業化に向けた検討がはじまっている。

2021年度東京ビジネスデザインアワード受賞一覧

【最優秀賞】
提案名:特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発
提案者:歌代悟(クリエイティブディレクター/デザイナー)
企業テーマ:広色域の印刷表現と立体的質感を表現する「印刷技術」
内容:特殊印刷加工技術の研究・発信ブランド「印刷加工実験室」
企業:株式会社新晃社(北区)

【優秀賞】
提案名:光を使ったウェルネスプロダクトの提案
提案者:井下恭介(デザイナー) 、増谷誠志郎(デザイナー)【SANAGI design studio】
企業テーマ:電子回路とプラスチックの「設計・試作・加工技術」
内容:やわらかに時を刻む「ひかりどけい」
企業:泰興物産株式会社(立川市)

【優秀賞】
提案名:資源循環を実現するサスティナブル・アパレルブランド戦略
提案者:小林 諒(デザイナー/株式会社Onesal)、上田和実(プランナー/株式会社ナディア)、武市美穂(デザイナー/株式会社ナディア)
企業テーマ:さとうきびの搾りかすから生まれた「サスティナブル素材」
内容:地球と肌に優しい、サブスクリプション型のアンダーウェアブランド
企業:株式会社Rinnovation(文京区)

公式ホームページ
https://www.tokyo-design.ne.jp/news/2021/220209/

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