【イベント】「ART START UP 100」公募アーティストの作品100点を展示販売
企業向けアートサブスクリプション事業を手がけるArt Technologiesは、コンペ形式のアートイベント「ART START UP 100」を9月25日から東京の代官山ヒルサイドフォーラムで開催する。これにあわせ、9月10日に都内で記者発表会が開催された。
同企画は、アーティストの発掘と継続活躍の支援を目的に初開催。今年5月から7月にかけて、年齢・経歴・表現手法など一切不問で出展アーティストが募集され、500名近い応募の中から100名が選ばれた。作品は展示会場とECサイトにて一律10万円で販売され、売上は全額アーティストに還元。さらに、副賞が授与される可能性もある。
このコンペの特徴の一つは、審査員にアート分野の専門家を招かず、その名前も非公表としたことだ。企画キュレーターの細野晃太朗さんによると、審査には美術以外でさまざまな職種の方10名ほどがあたり、『どの作品が好きか』という率直な視点で選んだという。この理由を、主宰の居松篤彦さんは「著名な審査員が立つと作品ジャンルが偏る場合がある。ジャンルを限定せずアーティストの可能性を拡げたかった。また、『誰に評価されるか』を気にせず新しいイベントに参加するアーティストを集めたい、という意図もある」と語る。
結果として選出されたアーティストには、まだ世に名が知られていない若手から、「TOKYO MIDTOWN AWARD 2018 アートコンペ」グランプリの青沼優介さんのように受賞歴のある新進作家、さらには第一線で活躍するイラストレーターの岡村優太さんまで、さまざまな経歴の方が並んだ。集まった作品のジャンルも、油絵やグラフティから彫刻や書道まで、とても幅広い。
記者発表会には、アーティストでもある野性爆弾くっきー!さん、東京藝大卒の俳優・伊勢谷友介さんも登場し、会場でお披露目された一部の出展作品を鑑賞した。くっきー!さんは「2作品見ただけで5分くらい話がはずんだ。(出展作品は)この50倍でしょ、すごいね!」と、100点の作品に期待を寄せた。
細野さんによると、今後も継続的にこの企画を実施していきたいとのこと。作品に興味がある方はもちろん、今回は応募できなかったアーティストの方も、ぜひ次回応募のために会場やWebで作品を鑑賞してみてはいかがだろうか。
「ART START UP 100」イベント概要
●日程
2019年9月25日(水)~9月29日(日)
11:00~20:00
●場所
代官山ヒルサイドフォーラム
(東京都渋谷区猿楽町29-18)
公式ホームページ
https://art-startup.org/
取材・文・撮影:猪瀬香織(JDN)