2019/08/21 10:00
【公募情報】あなたが星の名付け親に!9月4日まで太陽系外惑星の名前が公募
キャンペーンポスター。背景に描かれているのは、名付け対象の恒星・惑星のイメージ図。(クレジット:国立天文台)
夏休みももうすぐ終わり。この夏、旅行先などでたくさんの星が輝く夜空を見上げた方もいるだろう。現在、その星の名付け親になれる公募企画「太陽系外惑星命名キャンペーン IAU100 NameExoWorlds」が開催中だ。
この企画は、天文学の国際団体「国際天文学連合(IAU)」が開催し、『太陽系外惑星系』の名前を世界的に公募するというものだ。『太陽系外惑星系』とは、私たちの住む太陽系以外にある、恒星と惑星のセットのこと。ここ30年の研究で、宇宙に数千個が発見されている。生命が存在する可能性がある惑星の発見も期待されるようになってきた。
今回のキャンペーンでは、いま見つかっている『太陽系外惑星系』を世界中の国・地域に1つずつ割り当てて、それぞれの国内で名前を公募する。日本で公募されるのは「かんむり座」にある恒星「HD 145457」と惑星「HD 145457 b」。日本のすばる望遠鏡と岡山天体物理観測所188cm反射望遠鏡を使って発見された星系だ。
応募はインターネットで誰でも可能で、恒星・惑星それぞれの名前をアルファベット4文字以上16文字以下で考え、解説文とともに投稿する。名前は文化・歴史・地理などの面で深い意義を持ち、天体にふさわしいものや人物、土地などの名称。日本語・アイヌ語・琉球語に由来するものが推奨される。
応募された名前は数十件程度に絞り込まれた後、元プロ野球選手の王貞治さん、元JAXA宇宙飛行士の山崎直子さん、小説家の小川洋子さん、星景写真家のKAGAYAさんなどで構成された特別委員会で選考される。最終的にはIAUで12月頃に決定され、世界中で使われる予定。
今回名前をつけた星で、いつか生命体が見つかるかも。将来の大発見に期待を込め、楽しんで応募してみてはいかがだろうか。
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