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2019/06/18 10:00

【結果速報】世界最大級の国際アートコンペ「アートオリンピア2019」賞金1200万円は誰の手に

【結果速報】世界最大級の国際アートコンペ「アートオリンピア2019」賞金1200万円は誰の手にアートオリンピア2019 最終審査の様子。作品を前に、審査員が点数を入力する

6月6日、ビエンナーレ方式で開催される国際公募展「アートオリンピア2019」の最終審査会と結果発表式典が、東京・豊島区のとしまセンタースクエアで行われた。

同展は、世界の才能あるアーティストの発掘と支援を目的とし、同展は学生部門と全応募者部門で開かれる国際公募展だ。最高賞金約1200万円・総表彰数約1000人と、世界最大規模といえる。

また、完全な公募制で行い、点数制で採点を実施するという独特の審査手法にも注目が集まっている。非公開で審査を行うことが多いアートコンペの中では異色の透明性の高い審査方式で、回を重ねるごとに応募が増えている。2015年、2017年に引き続き3回目となる今回は、世界の100の国と地域から5000点を超える応募が集まった。

最終審査会では、画家の千住博さんら国内外10名の審査員が、一次審査を通過した約160作品の審査にあたった。

およそ3時間に渡る審査の結果、学生部門の金賞には橋本大輔さんの『壊れたホッパー』が選出。そして全応募者部門の金賞に輝いたのはHwang Gyunghyunさんが描いた『Drawing(Stroller)』だ。

学生部門・金賞
橋本大輔(日本)『壊れたホッパー』

全応募部門・金賞
Hwang Gyunghyun (韓国)『Drawing(Stroller)』

審査員長の千住博さんは、審査や応募作品を振り返って次のように語った。

― アートコンペは他人との優劣ではなく、それぞれの作家が最も明確な世界観を芸術として表現できるかどうかを評価している

― 全応募作品を通じて、現代の混沌や不安感、心の痛み、そして同時に光の存在や救いが描かれていた。現代がどういう時代かを、雄弁に語ってくれていた。その中で受賞作品は非常に高い完成度、世界観の揺るぎなさが得点に結びついたと思う

受賞作品は6月16日まで豊島区庁舎で展示された後、6月23日から30日まで東京・上野の東京都美術館にて展覧会が行われる。

展覧会開催概要(上野)

●会期
2019年6月23日(日)~6月30日(日)
9:30~17:00
※最終日は13:00まで

●場所
東京都美術館
(東京都台東区上野公園8-36)

●入場料
無料

公式ホームページ
https://artolympia.jp/

画像提供:アートオリンピア2019

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