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2019/04/12 10:15

【結果速報】国際デザインコンペ「LEXUS DESIGN AWARD 2019」グランプリがミラノデザインウィークで発表

【結果速報】国際デザインコンペ「LEXUS DESIGN AWARD 2019」グランプリがミラノデザインウィークで発表/受賞の様子画像

4月9日、トヨタの高級車ブランドLEXUS(レクサス)が主催する国際デザインコンペ「LEXUS DESIGN AWARD 2019」のグランプリが発表。リサ・マークスさんが提案する、乳房を切除した人のためのレース製下着「Algorithmic Lace」に決定した。グランプリとファイナリスト計6作品のプロトタイプが、4月14日までイタリア・ミラノで行われている世界的なデザインの祭典『ミラノデザインウィーク』で展示されている。

グランプリ作品は3Dのレースを作る新しいメソッドを用いて製造された、乳房を切除した人のためのカスタムメイドのレース製下着。乳房切除手術後に多くの方々が抱く下着への不快感を取り除き、彼女たちの新しい人生に自信を与える可能性を秘める。テクノロジーを創造的に活用し、未来とイノベーションを予見させながらも人に寄り添う、Human-Centered(人間中心)なプロダクトであることが、LEXUSの理念に調和したデザインとして評価された。

「LEXUS DESIGN AWARD 2019」のグランプリ作者・作品

左:リサ・マークスさん(アメリカ)
右:受賞作「Algorithmic Lace」

同コンペはLEXUSが次世代を担うクリエイターを育成・支援する目的で開催している。7回目を迎えた今回はブランドが重視する3つの基本原則に基づき、社会や個人のニーズを「予見」し、「革新的」なソリューションで、観衆や審査員の心を「魅了」するアイデアを募集した。

今回は世界65カ国と地域、計1,548点の候補作品が集まり、今年1月にファイナリストとして6名が選出。メンター陣のサポートを受けてプロトタイプを制作していた。

今回初めて審査員を務めたデザイナー・テクノロジストのジョン・マエダさんは、グランプリ作品について次のように述べている。

― アルゴリズム”と聞くと、多くの人はコンピュータやハイテク産業を思い浮かべるでしょう。しかし繊維産業は、19世紀にアルゴリズムを初めて現実的に利用可能な手法として取り入れ、織物の可能性を広げた産業のひとつなのです。

リサ・マークスの”Algorithmic Lace”は、その豊かな歴史を反映しているだけでなく、さらに16世紀に遡り伝統的なレース技術を融合させたプロジェクトです。彼女はこの伝統的なプロセスと最新の3Dモデリングによるオーダーメードのブラジャーを、乳房切除手術を受けた乳がんサバイバーのために開発しています。その結果、機能と見た目の美しさのコンビネーションによって、乳がんサバイバーの本来の身体の美しさを尊重しながら、自分の身体に合った快適な下着としての機能を実現しようとしているのです。

「LEXUS DESIGN AWARD 2019」の審査員たち。国際コンペらしく、グローバルに活躍するデザイナーや建築家などが参加した

グランプリ受賞作品・ファイナリスト5名のプロトタイプ作品は、ミラノデザインウィーク内でLEXUSが実施する「LEXUS DESIGN EVENT2019」のインスタレーション「LEADING WITH LIGHT」とともに展示されている。

公式ホームページ
https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_award/

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