2018/09/12 11:50
【公募情報】NASAが「火星の二酸化炭素をブドウ糖に変えるアイデアコンペ」を開催!賞金約1億円
NASAの無人探査機「キュリオシティ」が撮影した、火星の様子。二酸化炭素は豊富とのこと(Credits: NASA/JPL-Caltech/MSSS)
今日、9月12日は「宇宙の日」。宇宙規模のコンペをご紹介しよう。
NASAがコンペ「NASA CO2 Conversion Challenge」を開催中で、現在エントリーを受け付けている。賞金総額は100万ドル(約1億1000万円)。
このコンペは、火星に豊富に存在する二酸化炭素を、ブドウ糖などの糖に変換する技術アイデアを募集するものだ。
糖は、微生物を利用してさまざまな資源をつくる際に有用なもの。しかし現状では、火星探査や移住に十分な量を宇宙で作ることも、地球から持ち込むことも困難だ。そこで、すでに火星にある二酸化炭素を使い、“自給自足”で糖を生成する技術を募っている。この技術が確立されれば、地球でも役立つことが見込まれる。
探査機「キュリオシティ」が撮影した火星(パノラマ)。見渡す限り未開拓の荒野が広がるが、技術の確立により人類が移住できるようになるかも?
コンペは2つのフェーズに分けられており、フェーズ1では、技術アイデアを登録(締切は2019年1月24日24:00 CST)。NASAは登録されたアイデアからファイナリスト5組を選出し、2019年4月に発表。ファイナリストには賞金5万ドル(約560万円)が贈られる。
フェーズ2では、ファイナリストが実際に技術システムを構築し、デモンストレーションを行う。フェーズ2で優勝すると賞金75万ドル(約8,300万円)が授与される。
参加資格は米国国民であることだが、チームの一員としてなら米国国籍を持たなくてもエントリー可能。ちょっと興味が湧いた理系の方は、公式ホームページをのぞいてみてはいかがだろうか。
公式ホームページ
https://www.co2conversionchallenge.org/
文:猪瀬香織(JDN)
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