JAXAは、2月20日から4月9日までの期間で募集された「水星磁気圏探査機MMO」の愛称が「みお」に決まったことを発表した。応募総数6494件の中から、探査計画プロジェクトチームや「美少女戦士セーラームーン」作者の武内直子さんらからなる選考委員会が選定した。

今回名前が決まった探査機は、水星に行ってプラズマや磁場、薄い大気などを観測することを目的としている。水星を詳しく観測することで、地球を含む惑星のなりたちを解き明かせる可能性があるという。今年10月、ヨーロッパが開発したもう1つの水星探査機と一緒にアリアン5型ロケットで打ち上げ予定。

JAXAは選定理由を次のように説明している。

• 『みお』の意味から、これまでの探査機の研究開発の道のりを示すとともに、これからの航海安全を祈る愛称であること
• 古くより船が航行するときの目印にする標識を澪標（みおつくし）といい、和歌では『身を尽くし』の掛詞になることから、努力と挑戦を続けるプロジェクトメンバーの思いを表していること
• 水星の磁気圏によって変化する太陽風のプラズマの流れのなかで探査する。この状況と船が流れの中を進むイメージが合致すること
• 海外の方にも発音しやすいこと

「みお」の応募は19件で、7月以降に記念品が送付されるとのことだ。

公式ホームページ
http://www.jaxa.jp/projects/sat/bepi/index_j.html