【結果速報】国際デザインコンペ「LEXUS DESIGN AWARD 2018」のグランプリが発表
4月16日、トヨタの高級車ブランドLEXUS(レクサス)が主催する国際デザインコンペ「LEXUS DESIGN AWARD 2018」のグランプリが発表、23日には「ピープルズ・チョイス賞」が発表された。グランプリは、社会・テクノロジー・環境のあいだの投機的な関係を調査するテストサイト「Testing Hypotheticals」が受賞。
「LEXUS DESIGN AWARD 2018」はLEXUSが次世代を担うクリエイターを育成・支援する目的で開催しており、今年で第6回を迎える。今回は“CO-(共)“をテーマに作品が募集された。今年1月に入賞12作品が発表され、うち4作品はメンターとともにプロトタイプ制作へ進んでいた。
グランプリは、変化する社会の将来的な課題を見据え、可能性を示した作品
グランプリに輝いた「Testing Hypotheticals」は、アメリカのグループ、Extrapolation Factory(クリストファー・ウォブケン、エリオット・P・モンゴメリー)によるもの。他の3作品とともに、プロトタイプ作品がイタリア・ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク」のLEXUS出展ブース「LIMITLESS CO-EXISTENCE」にて展示された。
審査員の一人であるデイビット・アジャイさんは「グランプリ受賞者は、技術革新によって変化しつつある社会において、デザインが担う役割をしっかりととらえている。昨今では、製品自体よりデザインやその哲学が重要視され、よりよいデザインを生み出すためには、デザイナーがプロダクトやプロセス・未来との関わり方をしっかりと見据える必要がある。今回選ばれた作品は、社会において将来起こりうるさまざまな課題に対し、どう対応するかという点で、素晴らしい可能性を提示するものだ」とコメントしている。
また、グランプリを獲得したExtrapolation Factoryの2人は「私たちのメンター、フォルマファンタズマの2人とともに今回のプロジェクトに取り組めたことが、本当に素晴らしい経験だった。また、LEXUSのサポートなくしては決して成し得なかったと思う」と述べている。
初実施の「ピープルズ・チョイス賞」
今回からファイナリストの才能の豊かさにより焦点を当て、国際的な関心を高めるため「ピープルズ・チョイス賞」が創設。4月16日から21日の期間に行われたオンライン投票で、一般参加者により選出された。選ばれたのは、食品廃棄を背景に、最先端インクとデザインを用いた賞味期限切れを示す卵「Honest Egg」。マレーシアのグループ、aesthetid(ポール・ヨン・リット・フイ、ジャイハール・ジャイラニ・ビン・イスマイル/メンターはジェシカ・ウォルシュ)の作品だ。
LEXUS DESIGN AWARD 公式ホームページ
https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_award/