2018/03/12 10:00

【公募情報】あなたが名付け親！　JAXAが水星探査機の愛称を募集中

文芸・コピー・論文

愛称を募集中の探査機。銀色に輝く8角柱の機体から「しゃもじ」のようなアンテナや細い柱が伸びた、印象的な形だ。機体は約4秒に1回転のスピードで高速回転する（イラスト：池下章裕）

JAXAは、今年打ち上げを予定している水星探査機「MMO」の愛称募集を開始した。応募は4月9日まで。

この探査機は、日本がヨーロッパ宇宙機関（ESA）と共同で進めている国際水星探査計画「ベピ・コロンボ」の一翼を担うもの。15年かけて開発され、今年10月、ヨーロッパが開発したもう1つの水星探査機と一緒にアリアン5型ロケットで打ち上げ予定。およそ7年かけて水星へ到着すると、水星のプラズマや磁場、薄い大気などを観測する。水星を詳しく観測することで、地球を含む惑星のなりたちを解き明かせる可能性があるという。

探査機には「水星磁気圏探査機MMO（Mercury Magnetospheric Orbiter）」という正式名がついているが、JAXAでは多くの方に親しみを持って応援してもらうため愛称を募集するとのこと。選定された愛称の応募者には認定証と記念品が贈られる。なお、探査機や開発チームを応援するメッセージ、画像、動画も同時に募集中。こちらは1MB以下の容量であればすべて搭載予定だ。

プロジェクトマネージャーの早川さんは、「水星は肉眼でも見え、紀元前から存在が知られているが、観測や探査が難しく火星などに比べてわからないことが多い。今回の探査計画では日欧が共同で未知の惑星に挑む。みなさんもこの機会に、近くて遠い星『水星』を身近にしてみませんか」と話す。

探査機が7年かけて向かう水星は、昼間の表面温度が430℃と、太陽系で最も過酷な灼熱の惑星。壮大でハードな旅の成功を祈って、素敵な愛称をプレゼントしてはいかがだろうか。