【結果速報】人類初の月面探査コンテスト“Google Lunar XPRIZE”は受賞者なしで終了へ 日本チームは月面への挑戦継続を表明
人類初の月面探査コンテスト“Google Lunar XPRIZE”は、最終フェーズにエントリーしている5チームとも期限の3月31日までに月面に到達する見込みがなく、優勝者なしで終了することがわかった。1月23日、企画を主催するGoogle Lunar XPRIZE財団が発表した。このコンテストには日本からもチーム「HAKUTO」が参加している。
“Google Lunar XPRIZE” は民間組織による月面ロボット探査を競う国際コンテスト。期限の今年3月31日までに月にロボットを送って探査を行い、一番早く画像・映像を地球に届けたチームが優勝となる。優勝チームには2000万ドル(日本円で20億円程度)の賞金が授与される。スポンサーはGoogle。
2017年1月には、最終フェーズに進む5チーム(日本 – HAKUTO、インド、イスラエル、アメリカ、国際混合チーム)が発表されていたが、各チームとも様々な困難が生じ、今年1月にはインドチームがリタイアする可能性が報じられていた。インドチームのロケットに相乗りして月に向かう予定だったHAKUTOも期限内の月面到着が困難となり、主催者に期限延長を含む要望を出していた。しかしGoogleは過去に数度の期限延長をしてきた経緯もあり、今回は延長なしでコンテストを終了させることを決めた。
主催は、コンテストの開催が大きな成果を挙げたと強調している。具体的には、民間やベンチャーにも月探査の可能性があると世界の人々に示せた点、各企業が資金調達に成功し雇用を生んだ点、教育的側面などを挙げた。今後はGoogleの意志を引き継ぐスポンサーを探すか、賞金なしでコンテストを企画するかといった可能性を模索するとしている。
受賞該当者なしで終わりを迎える見通しとなった同コンテストだが、たくさんの人々の意識を変え、未来を拓くきっかけになったのかもしれない。HAKUTOも24日に緊急会見を開き、日本発の民間月面探査を実現するため挑戦を続けると表明している。
“Google Lunar XPRIZE” 公式ホームページ
https://lunar.xprize.org/
HAKUTO公式ホームページ
https://team-hakuto.jp/