【レポート】サンワカンパニーデザインアワード2017 表彰式が東京ショールームで開催 [PR]
住宅設備の販売企業サンワカンパニーが開催した「サンワカンパニーデザインアワード」。1月12日(金)、東京・外苑前にある同社の東京ショールームで表彰式が開催された。
洗練されたミニマルデザインの住居設備をネット通販で提供するサンワカンパニー。同社が昨年より開催しているのが、このアワードだ。「プロダクトデザイン」と「施工事例」の2部門で作品を募集した。
プロダクトデザイン部門 最優秀賞は壁固定式プロダクト「HOUSEHOLD BOOK」
プロダクトデザイン部門では「DESIGN IS SOLUTION」をテーマとし、同社に開発してほしい住空間にまつわるプロダクトのアイディアを募集。プロダクトをキッチンに限定した前回と異なり、さまざまなジャンルの提案が集まった。審査委員長はCasaBRUTUS編集長の松原亨さん。
応募総数68点の作品は、「より豊かな暮らしを生み出すアイディアになっているか」「サンワカンパニーのものづくりコンセプトと合致しているか」「商品化の可能性があるか」の3つの視点で審査された。最優秀賞に選ばれたのは、古角尚也さんの応募作品「HOUSEHOLD BOOK」。
2way、3way 製品は世に多く存在するが、この提案は「本」をモチーフにしたアイコニックな製品である点、同社イメージにマッチしたミニマルなデザインである点、提案の完成度が高い点などが高く評価されての受賞となった。受賞者の古角さんはフリーランスでオーダーメイド家具のデザイナーをしている。普段は顧客の要望に沿ったデザインをしているが、自分の作品で挑戦したいとの思いから同コンペに応募したとのことだ。
ほか、優秀賞には三浦和俊さんの室内ドッグハウス提案「Wrought Iron DogHouse」、準賞には片山諒さんのシャワーユニット提案「HEXA」が選ばれた。
審査員長の松原さんは作品審査を振り返り「どの作品も素晴らしくて甲乙つけがたかったが、迷ったときは商品化を前提とする主旨やコンテストテーマ『DESIGN IS SOLUTION』に立ち返った。小さなことでもソリューションとなっていることを重視した」とまとめた。
施工事例部門の最優秀賞「The Waseda Residence」はミニマルキッチンの多様な使い方を提案
施工事例部門では、世界で活躍する建築家の藤本壮介さんを審査委員長に迎え、同社商品の優れた施工事例を募集。総数116件の応募から1次審査で12作品に絞られた上で各賞が決定した。
最優秀賞は株式会社内田直之建築設計事務所が施工した賃貸集合住宅「The Waseda Residence」。
同部門について、審査員を務めたサンワカンパニーの山根社長は「私たちは製品をネット販売しているため、製品が実際に使われているシーンを見ることが少ない。今回のコンペでは施工の様子を見ることができてうれしい」と語り、藤本審査委員長は「建築空間のおもしろさ、使われているプロダクト(住居設備)単体のおもしろさ両方が見えるものを評価した。審査を楽しんだ」とコメントした。
プロダクトデザイン部門の最優秀作は商品化
プロダクトデザイン部門の最優秀作品「HOUSEHOLD BOOK」は今後、実際に商品化される予定だ。これからブラッシュアップを経て、どのような商品になるのだろうか。楽しみでならない。
また同社は先日、今年3月にイタリアで開催されるデザインの祭典「ミラノサローネ国際家具見本市」内「エウロクチーナ」への継続出展が決まった。飛躍を続けるサンワカンパニーから、これからも目が離せない。
サンワカンパニーデザインアワード公式ホームページ
https://www.sanwacompany.co.jp/designaward/index.html
取材・文:猪瀬香織(JDN)