※10月25日　会場写真を追加しました

27回目を迎えたペーパーアートのコンペ「紙わざ大賞」。今年の入賞作品展が、本日から10月28日まで東京交通会館2Fギャラリー（東京都千代田区）にて開催されている。

「紙わざ大賞」は、「紙」を使用し自由な発想での創作をテーマとしたコンペ。「紙」のあたたかさ、しなやかさ、色合い、そして可能性を追及している。主催は業界最大手の製紙メーカーである特種東海製紙。

今年はアーティストで東京藝術大学美術学部長の日比野克彦氏と画家の福田美蘭氏が審査にあたり、73点の入賞作品が選出された。

なお、東京での作品展終了後、静岡県駿東郡にある同社の資料館にて巡回展が行われる予定。

【作品展概要（東京）】
会期：2017年10月24日（火）～28日（土）
時間：10:00～19:00（最終日は18：00まで）
場所：東京交通会館2Fギャラリー 東京都千代田区有楽町2-10-1
入場料：無料

【巡回展　紙わざ大賞27 入賞作品展 at Pam】
会期：2017年12月4日（月）～2017年2月28日（水）
時間：10:00〜17:00 （土・日・祝日休、12月27日〜1月8日　は休館、2月は土曜日も開館）
場所：特種東海製紙Pam（静岡県駿東郡長泉町本宿437）
入場について：無料・要予約

第27回紙わざ大賞公式ホームページ
https://www.tt-paper.co.jp/pam/kamiwaza/

紙わざ大賞（特種東海製紙Pam）公式ツイッター
https://twitter.com/kamiwazaaward

会場風景（東京）

会場風景　平面、立体とも力作が揃っている

最優秀作品は『生命』 竹内紀帆さん。紙でつくった指紋の中に”生きるために必要なもの”が隠されているそう

準大賞『命の彩り～ある３ヶ月の食の記録～』 正村美菜子さんの作。日々の食事の野菜くずを漉いて作った和紙。家族とともに過ごす穏やかな時間が、優しい色の和紙に現れている。

特種東海製紙賞『型抜き鳥～君の名は？～』 荒木めぐみさん 様々な種類の鳥を、石膏型から制作。手のひらに紙の鳥が収まる。

新生紙パルプ商事賞『Box』 筒井美夏さんの作品。水彩画のような繊細なペーパーアートに吸い込まれそう

入選『星たちの旅』溝田靖浩さん作。様々な種類の紙を重ねたり固めて球体にし、空想の星を表現している。紙そのもの色で作られており、無着色。

Pam賞『相撲』岡田弘師さん作。材料はティッシュペーパーのこより。アイデアが光り、くすりと笑わせる作品だ。

どの作品も、紙への愛と、湧き出るアイデアの素晴らしさが現れている。会場ではSNS投稿・フォローによるプレゼントも。足を運んでみてはいかがだろうか。

（取材・写真・文　猪瀬香織（JDN））