2017/10/10 8:45
【ニュース】「みちびき」 4号機打ち上げ成功! 愛称とロゴは公募から誕生
朝焼けの中行われた「みちびき」4号機打ち上げ(画像:JAXA Youtube Channel より https://youtu.be/JCOtOVcvDMk)
10月10日(火)午前7時過ぎ、準天頂衛星「みちびき」4号機を載せたH-IIAロケット36号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。
準天頂衛星「みちびき」は“日本版GPS”ともいわれ、カーナビやスマホなど生活の中で位置を知るのに欠かせない人工衛星だ。
実はこの人工衛星は“公募”と縁が深い。
「みちびき」の愛称は2009年に公募
2009年、JAXAは準天頂衛星初号機の打ち上げにむけて愛称を公募した。応募総数11,111件の中から、328名の方が提案した「みちびき」を採用。
採用の理由についてJAXAは次のように述べている。
高精度な測位情報により正確な場所へ“みちびく”や、次世代の衛星測位技術を日本において確立し未来の新しい社会へ“みちびく”からという提案理由が多くあり、準天頂衛星のミッションをわかりやすく的確に表している
「みちびき」初号機は、2010年9月11日に打ち上げられた。
ロゴはエヴァ風 理由は公募
「みちびき」は打ち上げを広報するためのロゴマークがつくられているが、大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に何となく似ている。どうしてだろうか。
初号機の打ち上げから6年後の2016年。「みちびき」運用を行う内閣府は、2~4号機打ち上げミッションロゴのデザイン制作を専門業者を対象に公募した。
選定されたのは、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な映像企画制作会社のカラーによるもの。ロゴデザインはエヴァンゲリオンのメカニックデザイナーである山下いくと氏がコンセプトデザインを手がけ、庵野秀明監督が監修した。
内閣府によると、選定の理由は次のとおり。
【選定のポイント】
・GPS補完機能(高層ビルや山間部等でも電波が受けられる)が伝わる
・他の衛星・ロケットで使用しておらず、斬新性がある
・新産業・サービスが創出されるイメージが湧く
・衛星と共に準天頂軌道を表す8の字が記載されている
・GPS補完機能(高層ビルや山間部等でも電波が受けられる)が伝わる
・他の衛星・ロケットで使用しておらず、斬新性がある
・新産業・サービスが創出されるイメージが湧く
・衛星と共に準天頂軌道を表す8の字が記載されている
今回の打ち上げで4機そろった「みちびき」。これから「みちびき」の測位技術を活用した製品やサービスが普及していくことだろう。企業から活用アイデアの公募などもあるかもしれない。これからが楽しみだ。
※本記事は2017年6月1日掲載の初版を加筆・改定したものです
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