【レポート】受賞作を一挙公開「コクヨデザインアワード展」
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「コクヨデザインアワード」は、今年で17回目を迎える定番のプロダクトデザインコンペ。同アワードの、2011年から2016年までの受賞27作品を一挙に鑑賞できる「KOKUYO DESIGN AWARD STORY 2011-2016」展が開催された。
日程は8月8日、9日の2日間、場所はマイドームおおさか(大阪市)「文紙MESSE2017」会場2階。「登竜門」は初日の様子を取材してきた。
ずらりと並ぶ受賞作
「文紙MESSE2017」は文具や紙製品の大規模見本市。法人だけでなく一般人も無料で入場できるため、夏休みの親子連れや学生でにぎわっている。
コクヨはこの見本市に毎年ブース出展しているが、これまでは新商品の展示とワークショップが中心で、デザインアワード受賞作の一挙展示は初の試みだそう。
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文紙MESSE2017 コクヨブース会場の様子(2017年8月8日)
ブースは受賞作の展示エリアとワークショップ開催エリアに分かれており、受賞作展示エリアでは商品化される前の作品を見ることができる。
商品化とは何か知るチャンス
同アワードの特徴は受賞作の商品化であり、「カドケシ」はじめ商品化されたものを私たちが手にすることはあるが、製品化前の受賞作品を見られる機会はとても珍しい。どの受賞作も完成度が高く、すぐ商品になりそうに見えるが、中には商品化に至らなかった受賞作もあることに驚いてしまう。
ワークショップ開催エリアでは、商品化された2013年優秀賞作品「Stoop(ストゥープ)」に座ってのワークショップが行われている。展示されているアワード受賞作が商品化され、実際に使われている様子を見るのは、少なからず感動する。商品をよく見ると受賞作とはフォルムが大きく変わっており、商品化の際に厳しい検討が重ねられたであろうことが伺える。
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左:2013年最優秀賞 応募作品
右:商品化された屋外用座布団「Stoop(ストゥープ)」
同展はコクヨデザインアワード2017への応募を考えている方に加え、将来プロダクトデザイナーを目指す方にとっても、大きなヒントを得る貴重なチャンスになるだろう。ぜひ足を運んでみてほしい。
【KOKUYO DESIGN AWARD STORY 2011-2016 概要】
日程:2017年8月8日(13:00~19:00)、8月9日(9:30~17:00)
会場:マイドームおおさか(文紙MESSE2017 2階)
取材・構成・文:猪瀬香織(JDN)