作品名 : CHANGE
作者名 : BB
生まれ変わり、新しい未来を見つめています。
作品名 : ひとつ、ひとつ。
作者名 : 豊田将和
ひとつ、ひとつ。
誰しも常に一定の色ではいられず、成長や感情に左右されながら変化し続けます。
そんな様を干支の辰(タツノオトシゴ)に映して、個々の色の違いや、色が混ざり合う感じで表現しました。
作品名 : タツ2012
作者名 : 渡部真智子
今回のテーマが『変化』でしたので、既存の龍の重厚感を払拭し、軽快で新しいイメージの龍に変化させる事を心がけ制作しました。
具体的に、モチーフである龍はイラスト風ではなく幾何学風にデフォルメする事で龍の持つ質感(鱗=硬い)を表現。カラーではブルーで肌寒さを、白地は多く取ることで春のゆるい空気感を演出してみました。
作品名 : 今こそチャンス
作者名 : 辻松春子
何事にも転機があります。「変化」もその一つです。
新たな人との出会いやちょっとした生活環境の変化などによって大きな「変化」につながる場合があります。
良くも悪くも「変化」は前に踏み出す大きな原動力になります。その原動力を支えるものは「人」であると思い、「CHANGE」を人文字で表現しました。
作品名 : うさぎさん。次はぼくさ。
作者名 : 武田明夏
卯年が辰年になる。そのコンセプトを家で表しました。
ノックをし、ドアノブもち、開けたら、家主は、辰です。
作品名 : にほんのあしでしっかりたつどし
作者名 : 谷ィ(@butanekoto)
辰は迫力があって大きくて恐ろしい、とてつもない生き物だと思います。でも、小さな足を見て、「これで立つのか…」と思うと、なんだかコミカルです。
足ですから、きっときちんと自立するのだと思います。立派です。そんな「たつがたつ!」に掛けて、私もしっかりと自分で立つ…自立年にしたい、と思い作りました。日本頑張れと思って作ってはいません。
デザインも食べ物も人間も、日本に関わりある全ては日本製だと、考えます。日本製がそれぞれの二本の足で自立していけば、日本がしっかりたつ年に変わっていくと思います。
作品名 : guutara
作者名 : 住友路代
新しく変わるにはパワーが必要です。
それを表現した作品です。
ネガティブなキャッチですが、実は期待しているという感じを背景の華やかさで表現しました。
●主催者より
まずは、多くのご応募をいただきましてありがとうございました。入賞された方は、おめでとうございます。残念だった方は、後段の審査評を参照いただき、ぜひまたの機会にチャレンジいただきたい。
さて、JDN/登竜門を始めてから15回目のお正月を迎えました。今年2012年の私たちのスローガンは、今回のテーマとした「CHANGE」です。そう、今年は変わろうと決意してます。
節目だから、ではなく「今年こそは」です。掛け声だけだったり、三日坊主で終わっていたことを、今年はしっかりとやり遂げたいと思います。前向きでクリエイティブな思考と行動に、全ての時間を割きたいと思ってます。
ご覧頂く通り、今年の更新第一号から「登竜門」のデザインを一新しました。使いやすく分かりやすくなったと思って頂ければ、とても嬉しいです。見た目だけでなく中身ももっとよくしていきます。
この気分一新した登竜門で、素晴らしい入賞作品を紹介できることを幸せに感じます。
コンテストという、能動的でクリエイティブな活動に熱心な皆さんを登竜門は今年も全力で応援していきます。
デザインやクリエイティブに関わる皆さんには「JDN」「デザインのお仕事」で、こちらもまた全力で応援していきます。
皆様の今年が、さらに良い年になりますことをお祈りしております。
●審査評
本コンペに限りませんが、入賞するには、特に上位に入賞するには、主催者の意図を読み取って、それに対して明確に答えている必要があります。主催者の意図はたいていの場合、リードの文章、テーマ、募集内容といったもので表現されてますから、まずそれを頭に入れる。それが出発点です。そこを360度から見つめて、何を着想し、どんな手法で、どんな表現に定着させるか。
着想、手法、表現、これらは作り手の個性や腕の見せ所ですね。審査していて一番楽しいところです。
残念なのは、出発点が間違っている場合。せめてテーマとの関連が少しでもあれば入賞させたいのに、ということって実際にしばしばあります。
以上は、10年以上にわたり数多くのコンペの実施をお手伝いする中で私たちが感じていることですが、おそらく私たち以外の主催者さんたちも皆、感じていることではないかと思います。
で、今回。
もう一度、募集要項をご覧ください。
新しい登竜門はページ上のタブですぐに切り替えられます。
見ましたか?
見てから、次を読んでくださいね。
キーワード(着想する際のヒント)って以下でしょうか。
テーマ「CHANGE -変化-」
「大きく生まれ変わります!」
「その記念すべき年のスタートにふさわしい」
「未来を明るく照らす」
「あなたの思う“新しさ”」
以上のような言葉から、何を着想し、どんな手法で表現にまとめているか。
まずパッと見で魅力があり、たとえば上記のようなキーワードがイメージできると、それは良い作品といえると思います。
今回、表現のモチーフとして多かったのは、
1)干支であり登竜門なので竜/龍/辰、鯉が竜に転じる様子(登竜門の故事)
2)震災の影響か、日本的もしくは日本そのもの
です。
結果、採用させていただいた作品は、干支でも日本でもありませんでした。
竜をモチーフにした作品も入賞していて、それらについては最優秀候補として審査会でも議論を交わしたのですが、たとえば表現は良いのだが、着想が弱いとか、テーマやキーワードを想起させないとか、そういった面を討議した結果です。
作品コメントは、結果発表用に掲載していますが、審査時は基本的に見ません。年賀状を送るときに作品のコンセプト解説は付けませんし、デザインだけで伝えられないとダメですよね。
以上、審査評です。
なかなか入賞できなくて悩んでいる人がいるならば、少しでも参考になれば幸いです。
最後になりましたが、たくさんの応募ありがとうございます。
入賞された方はおめでとうございます。
悔しかった人は、それをバネにしてもっと高みを目指してください。
「登竜門」編集長:山崎 泰