作者名 : 非公表
誠実さを表す明朝体を基盤にし、利用者に信頼感が伝わるロゴタイプにしました。
頭文字のカラーは全体の堅さを和らげ、安心感を与えると共に、職の幅の広さも表現しています。所々に空いた隙間は、才能あるデザイナーを求めて空席を残している企業を表し、求職者にはゆとりある募集枠があることを印象付けます。
審査員コメント
明朝体のシンプルな構成だけではなく、所々抜け間があるところに味わいがあります。
クリエイティブな仕事といっても様々な業種があるということはもちろん、さわやかなイメージがしました。
気持ちも新たに頑張るぞという求職者、有力な人材を確保したい採用者の両方を思ってのデザインだと感じました。
作者名 : 寺井 俊介
様々なジャンルのデザインの前段階である、下書きや設計はお仕事の背景にあたる作業だと思い、それらをテーマに制作。
審査員コメント
シンプルなデザインですが、募集要項で提示した「求めるデザイン・審査基準」をバランスよくクリアしていると思います。
デザインのポイントとなっているグリッドは、「ものづくり」や「デザイン」、「制作」を連想させ、「デザインのお仕事」の事業内容の表現につながっています。
今回、過度に「文字装飾」した応募作品が多かった中で、信頼感を与えるブルー一色とシンプルなゴシック体でできた本作品はとても安定して見え目立っていました。
誠実、安定、読みやすい、といった第一印象を大切にして、一票をいれさせてもらいました。
作者名 : 岡村 久之
デザイナーは様々な規制の枠のなかでもの創りをすすめ、そしてまた、その枠を突き抜けたところにこそ、デザイン仕事の本質があるだろうし、よろこび・感動も生まれる。
そんな【デザイナーの本分】をかたちに込めたロゴタイプです。
審査員コメント
バナーでの使用を考えるとパッと見のインパクトもあり、票を入れました。
今回の応募作品は「突き抜ける」というコンセプトで作品を作られる方が多かっ
たように感じます。
その中で一次審査では審査員の好評を集めた作品です。
作者名 : 峰尾 裕己
WEBサイトのロゴがこんなロゴだったら素敵だろうなと思う自分が見たいロゴタイプをデザインしました。
ポイントは「ザ」の三画目の打ち込みと濁点の重なりです。
審査員コメント
Web内のタイトルバナーとして、赤色と文字の太さは存在感があり、情報の中に埋没せずに良い作品です。デザインされた文字が多少読みにくさがあり、また既存のバナーが赤であったために変化を期待する審査員の票が集まりませんでした。
◆主催者より
まずは、多くのご応募をいただきましてありがとうございました。
JDNが始まった15年前の風情を残したままだった求人広告コーナー「デザインのお仕事」ですが、今年は「見た目で損してるよね」と言われないように変わろうと思っています。
そのキーとなるロゴタイプについて、読者の皆様から公募させていただきました。
JDNは、デザイナーやデザイン、クリエイティブに関わる皆さんを応援していく媒体です。現在はビジネスマッチング等は行っておりませんが、皆さんとビジネスがつながる役割も積極的に果たしていきたいと考えています。
「デザインのお仕事」のロゴに採用、もしくは入選作として表彰させていただくことで、ポートフォリオの一要素としていただいたり、今後の活動を拡げて行くきっかけにしていただければ幸いです。
採用させていただくことになったデザインをもとに、これからサイト全体のリニュアルを進めて参ります。
今後とも、JDN、デザインのお仕事、登竜門をどうぞよろしくお願いいたします。
◆審査評
企画趣旨が、若い方やこれからのデザインで頑張っていこう、という方を応援する趣旨であり、それを反映した参加者層であり、作品群であったと感じています。
「デザインのお仕事」の求人広告には、様々なジャンルのプロが並んでいますので、もしかすると腰が引けてしまった方もいるのではないかと思います。そんな中、果敢にチャレンジできるのは、やはり若い方の強みでしょう。
審査時は、お名前をはじめとして個人情報は伏せておりますので、完全に作品勝負です。
審査は、応募要項に示した基準をもとに行われました。
結果、スタンダードな表現に一工夫加わえられたものが入賞しました。
最終選考には、手書き文字・手書き風の作品が複数残りましたが、これらは既視感があるという指摘を突破することができず選外となりました。また、好印象を与えることができた作品でも、基準に照らすと、装飾がトゥーマッチと感じるものがあり、これらも選外となっています。
最後になりましたが、ご参加頂いた方々へ、ありがとうございます。
次回、ロゴを公募できることがあるとしても、それはしばらく先のことになると思うのですが、このような機会は、できるだけ設けたいと考えています。そのときは、またご参加いただけますようお願いいたします。
「登竜門」編集長:山崎 泰