2012年 ジェームズ ダイソン アワード《国内選考ノミネート》

募 集 終 了

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国内選考ノミネート作品数:5点
主催:ジェームズ ダイソン財団

授賞式の様子

最優秀賞

LATI ~design for guide dogs and blinds~

作品名 : LATI ~design for guide dogs and blinds~
作者名 : 石井 聖己

富士通デザイン株式会社 デザイナー

■問題点:
盲導犬とユーザーが日常に抱えている様々な問題に着目し、安全安心な自律移動を可能にするためのサポートを行うプロダクトブランドの提案。
■解決策:
ハンドルの形状やハーネスの素材を見直し、手首や肩のねじれの解消し盲導犬への着脱のしやすさ、軽量化を実現した。人体に負荷が少なく、盲導犬へのストレスを軽減している。 またアドバンスでICTとセンサ技術を活用しスマートフォンとの連携による新しいナビゲーションシステムや、超音波技術によるハンディタイプの凸凹検知ソナーとハーネスの組み合わせの提案などこれからの盲導犬ユーザーの自律航法の在り方も提案している。

2位

ニンジャトラック

作品名 : ニンジャトラック
作者名 : 勝本 雄一朗

シンガポール国立大学 リサーチフェロー

■問題点:
私たちが手にするデジタルデバイスは、すべからく硬質な塊である。そこで私は、水と氷のように、柔軟さと堅固さが切り替わるデジタルデバイスを制作しようと考えた。
■解決策:
ニンジャトラックは縦横に蝶番で連結された構造体である。通常、この構造体は横に柔軟性を持っている。しかし縦に折り込むと堅固な棒状となる。このニンジャトラックに、センサー・アクチュエーター・コンピューターを内蔵・接続することで、意味的にも物理的にも変化するデジタルデバイスが制作できる。その実例として、鞭から剣へと早変わりする電子玩具、形状とインタラクションに応じて音色を変える電子楽器を試作した。

3位

Water Support Bottle

作品名 : Water Support Bottle
作者名 : Frederick Phua

名古屋芸術大学 デザイン学部 インダストリアルデザインコース 4年

■問題点:
飲み水は、人間にとって大変重要な役割を持っています。野外活動には、熱中症、捻挫、骨折などの危険性があり、適正な処置を受ける前に一刻も早い応急処置が必要です。
■解決策:
このボトルは、日常生活ではドリンクホルダーとして使用し、事故が起こった時に有効に使用できます。捻挫や骨折をした時、ボトルのカバーで手足を固定する事ができます。カバーの素材は軽くて丈夫なバッキーペーパーを使用し、インナーの冷却ジェルで幹部を冷やす事ができます。これは熱中症の時にも役立ち、飲み水が不足した時は上部を反転させ、飲み口についているフィルターを通す事ができ、きれいな水を飲む事が可能です。

4位

A-TUNE

作品名 : A-TUNE
作者名 : 奥田 勇、鶴見 慎吾

奥田勇/名古屋市立大学 大学院 芸術工学研究科 博士前期課程 1年
鶴見慎吾/名古屋市立大学 芸術工学部 デザイン情報学科4年

■問題点:
日本では熱中症被害が著しく、1週間で8686人もの人が病院に搬送された。一方世論では、原子力問題が挙り、電力を使いすぎない持続可能な社会を創ることが急務である。
■解決策:
水分の蒸発熱によって周辺の気温を低下させるとともに、日陰の形成によって人の体温調節をサポートし、休息のきっかけを与えることで熱中症の予防意識を促すストリートファニチャーを提案する。
この提案は商業用電力及び太陽光パネルを使わないシステムである。蒸散に用いる水分は雨水を再利用し、そのためのエネルギーは太陽熱を利用する。吸水パネルは毛細管現象で常に水分で満たされている状態を作り出す。

5位

キャタピー

作品名 : キャタピー
作者名 : 勝本 雄一朗

シンガポール国立大学 リサーチフェロー

■問題点:
どんな場所でも止まらずに走り続け、さらに友達と工夫して遊ぶことができる、子どもたちのためのミニカーを作ろうと考えた。
■解決策:
キャタピーは、昆虫や小動物を追いかけるような楽しみを与えてくれる、手のひらサイズのミニカーである。パワフルな動力と、全周を覆うゴムバンドにより、路面を選ばず疾駆することができる。たとえ行く手が遮られたとしても、キャタピーは特異なバク転アクションによって、進路を変更する。なお様々なコネクタを使うことで、子どもたちはキャタピーを合体・変形させ、工夫して遊ぶことができる。