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「コンテスト白書2025」から読み解く~コンテストの応募理由~

現在、『登竜門』の掲載実績と読者アンケート、Google Analytics 4(GA4)で計測した分析をまとめた「コンテスト白書2025」を公開中です。

公開は今回で3年ぶり3回目となり、このコラム連載では「コンテスト白書2025」の集計をしていて気になったこと、今回は「コンテストの応募理由」に関して取り上げたいと思います。

応募理由を知れば、コンテストの設計が変わる

コンテストの応募者を増やすためには、まず「なぜ人はコンテストに応募するのか」を知ることが重要です。その理由を理解した上で、募集要項や企画内容を設計することで、より多くの応募者にアプローチできる可能性が高まります。では、応募者はどのような理由でコンテストに参加するのでしょうか?「コンテスト白書2025」から一部抜粋しました。

※コンテスト白書2025 12ページより

当社『登竜門』の読者アンケートの結果からコンテストの応募理由を集計してみると、さまざまな傾向が見られました。

全体では「趣味・いきがい・気分転換・運試し」が最多となっています。川柳・俳句・短歌など、気軽に参加しやすいジャンルのコンテストが多くの人に親しまれていることが、この傾向に影響していると考えられます。
また、前回公開された「コンテスト白書2022」では「賞金」が最多でした。今回の調査結果からは、金銭的な動機以外にも、自己表現や創作の楽しみといった動機が重要視されていることが伺えます。

属性ごとに異なる応募動機

コンテストの参加資格は多様で、白書では学生・クリエイティブ職・その他に分けて応募理由を集計しています。属性別の結果を見ると、学生やクリエイティブ職では「実績・キャリアアップ・就活のため」が最多となっています。特にクリエイティブ職においては、コンテストの受賞や、権威ある審査員による評価が、キャリアや仕事に直結する大きな実績となります。そのため、実績に箔がつく有名なコンテストや、審査員に業界の著名人を起用したコンテストは非常に人気が高く、応募数も多くなる傾向があります。
このように「コンテスト白書2025」では、応募者のリアルや現在のコンテストの傾向を知ることができます。

応募理由の他にも、同じ分野のコンテストで標準的な賞金額は?締切が集中する時期は?応募者が最も重視するポイントは?などなど、コンテストにまつわる情報が満載ですので、ぜひご覧ください。下記フォームより、「コンテスト白書2025」ダウンロードをお申込みいただけます。
https://w.japandesign.ne.jp/form/contestguide

また当社ではコンテスト運営についてさまざまな課題解決やサポートをおこなっておりますので、ご質問やお悩みなどもお気軽にお問い合わせください。