コンテストと聞くと、応募者も主催も「賞金」は大いに気になるところです。この記事では、コンテストにおける賞金の概要とその支払いについて紹介します。
辞書を引くと、「賞として与える金銭。ほうびの金。(精選版 日本国語大辞典)」という意味があります。
コンテストの賞金は、受賞の”ほうび”を贈呈することに加えて、アイデアや作品、その制作の対価として現金や賞品を渡す意味合いがあります。
この記事では、現金を贈呈するケースについて解説します。現金ではなく金券を副賞とするケースは以下の記事にまとめておりますので、ぜひあわせてご覧ください!
「コンテスト白書2022」こぼれ話 ~現金ではなく「金券」を副賞にすることについて~
コンテスト情報サイト「登竜門」で2024年に掲載した情報2,226件(11月末時点)によると、コンテストの副賞として賞金(現金)を支払うケースは全体の5割程度を占めます。
また、当社が2024年に行った「登竜門」読者アンケートでは、回答者の約34%が「応募時に一番重視することは、賞の内容(賞金など)」としており、コンテストに興味を持っていただき応募件数を増やすためにも、賞金は大きな影響があるということが分かります。
賞金の設定・支払時の考慮点としては、以下の3段階が挙げられます。
・景表法
景品表示法上の「景品類」に該当する場合は、賞金額に上限が生じます。
・契約(募集規約)
応募を通じた作品制作をどのように位置づけ、作品の権利譲渡などをどう取り決めるかの規約次第で、適切な金額が変わってきます。
・税務処理
賞金が「広告宣伝費」か「作品制作の報酬」か、支払対象者が「個人」か「法人」か、金額がいくらか……といった複数の要素で、源泉徴収やマイナンバー取得の義務が変わってきます。
賞金はコンテストの大きな魅力となる一方、上限額や応募規約、税務処理といった複数の観点から、適切な賞金の取り扱いが求められます。
コンテストの賞金を設定するにあたり、その金額で悩まれている主催者さまは多いかと思います。
賞金の設定にあたっては、そのコンテストのジャンルや規模を加味して精査する必要があります。
「Contest iroha」では、コンテストのジャンルごとに賞金額の傾向などをまとめた「コンテスト白書」最新版を、2025年1月末に配布予定です。公開次第お知らせしますので、こちらも是非ご覧いただけますと幸いです。
今回は、賞金の概要とその支払いについてご紹介をさせていただきましたが、当社では賞金支払い代行に加え、コンテスト運営の課題解決やサポートの取り組みをおこなっております。
ご質問などございましたら、お気軽にフォームよりお問い合わせください。