ロゴやアイデアをコンテスト・公募形式で集るか検討する際、一番不安なのが「採用に値するクオリティの作品は集まるのか?」という点ではないでしょうか。
コンテスト情報サイト「登竜門」では、毎週約40件、年間2,000件以上のコンテスト情報を掲載しています。
その中から、毎年たくさんの受賞作が世に出ています。たとえばご当地ナンバープレート、イベントのポスター、パンダの名前。ほかにも、コクヨ株式会社の「カドケシ」などをはじめ、私たちが手に取る商品のデザインが生まれていることも。
企業はコンテスト・公募という手法を用いて、広く一般の方とコミュニケーション図ることと、外部のスキルを活用して『優秀なクリエイティブ作品がほしい』というニーズの両方を叶えています。
ここからは、時代の異なる2つの「コンテスト・公募から生まれたデザイン」をご紹介します。
2024年7月3日に、一万円、五千円、千円のお札が変わりました。皆さんはもう手にされたでしょうか?今回はそのユニバーサルデザインに注目が集まっていますが、実は、今流通している日本のお金で唯一、「一円硬貨」デザインはコンテストから生まれています。日本中の誰もが知っていると言って過言ではないこのデザインも、実はコンテストによって決められたものです。
40日間の期間で、一円硬貨だけで2,581点の応募がありました。
表面と裏面のデザインはそれぞれ別な方のデザインが採用され、賞金7万5000円を2人で分け合ったそうです。
1954年の当時の公務員の大卒初任給が8,700円ですので、今の価値に直すと一人当たり、100万円ほどの賞金を受け取ったことになります。
当時の大蔵省は、はじめて発行する一円硬貨を身近に感じていただけるよう、広く一般からデザインを募集したのでしょう。
次にご紹介するのは、皆様もご存知かと思います。2025年に大阪で開催される万博のロゴマークです。いよいよ開催が2025年4月と近づいてきて、ニュースなどで見かける機会もより多くなりました。
「大阪・関西万博 ロゴマーク募集」は2019年に開催され、5,894点の応募作品の中から「TEAM INARI」が作成した作品が選ばれました。
またのちにこのマークを活かした公式キャラクターのデザインについても公募が行われ、SNSでも人気を集めるキャラクターである「ミャクミャク」を生みました。
こちらも、親しみやすさや話題性を高めつつロゴを制作できる、というコンテストの特性を活かした事例であると思います。
今回ご紹介した2つの事例は誰もが一度は目をしたことのあるデザインの募集でした。
コンテスト・公募の目的は様々ですが、上手く実施することにより、「親しみ・話題性を高める」と「クリエイティブ制作」のように複数の目的を同時に叶えることも可能です。
コンテスト情報サイト「登竜門」では、ロゴ・マーク・キャラクターなどのコンテスト結果、採用作品も多数掲載しておりますので、ご興味がございましたら是非こちらよりご覧ください!
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