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2010年12月7日、六本木・アクシスギャラリーにおいて空間デザイン機構主催の「第4回 KU/KAN賞」贈賞式が行われました。式には、受賞者、審査員、サポート企業の方々が一堂に集まり、大いに賑わいをみせました。
「KU/KAN賞」は、過去に、杉本貴志、資生堂、山本寛斎といった日本を代表するデザイナーや企業が受賞しており、空間デザインにおいて名高い賞とされています。
贈賞式は、空間デザイン機構 理事長の飯島直樹氏の挨拶から始まりました。飯島氏は、「旭山動物園」という思いもよらぬ推薦の提示に戸惑ったことなど、今年の選定経過について語りました。
次に、今回KU/KAN賞を受賞した旭山動物園の園長・坂東 元氏が「行動展示」についてスピーチを行いました。
坂東氏は“行動展示”という新しい展示を確立するきっかけについて次のように語りました。「人工的な動物園は"人間のエゴで動物を閉じ込めている場所"。私達は、動物たちを閉じ込めて生まれて死ぬまで命を預かるのです。できるだけ自然に近い環境の中で、動物らしく過ごさせてあげたいと考えました。」
また、動物園内の施設については「動物本来の行動や能力を熟知している飼育展示係のスタッフと一丸となって施設のアイディアを出し合った。また、“行動展示”に関わる全ての人間が動物の情報を共有し、動物の気持ちになって設備を考えた。」と語りました。
最後にこれからの動物園のあり方について、以下のように語りました。「動物園は、動物に関わる社会貢献活動に積極的に参加しなければならない。集客施設だけの位置づけではなく、社会的な地位を見出せなければ、ただのブームで終わってしまう。私達は人間のエゴで動物を閉じ込めている動物園で、一体何が出来るか精一杯考えた。その結果、自然に近い動物たちの「命の営み」をお客様に伝えることができ、大勢の方に受け入れられ、来園いただいている。これからも、動物の目線で、動物たちのありのままの姿を伝える努力を続けていきたい。」
スピーチ後、坂東氏に盛大な拍手が贈られ、贈賞式は終了しました。
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第4回KU/KAN賞式会場風景 |
第4回KU/KAN賞式会場風景 |
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空間デザイン機構 理事長 飯島直樹氏 |
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右-空間デザイン機構 理事長 飯島直樹氏 左-旭山動物園園長坂東元氏 |
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旭山動物園 園長 坂東 元氏 |
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旭山動物園の再生計画について語る坂東元氏 |
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賑わう会場 |
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