「日本と国連の将来」動画メッセージ・コンクール

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「日本と国連の将来」動画メッセージ・コンクール

審査結果

 日本の国連加盟60周年にあたり、実施させていただいた「日本と国連の将来」動画メッセージ・コンクールに、御応募いただいた皆様、大変ありがとうございました。 国連について詳しく調べた上で、皆様のアイディアや考えをまとめていただいた素晴らしい作品を多数御応募いただき感謝しております。

 審査員の方々による厳正な選考の結果、以下のとおり受賞作品が決定いたしましたので、発表させていただきます。

 今回の動画の作成をきっかけに、国連の取組や国連を通じた日本の国際貢献などについて、一層、御関心を持っていただければ幸いです。 将来、参加者の皆様が国際社会を舞台に活躍されることを期待しております。

外務大臣賞

  • 「水と衛生~ベトナムの現状から、私たちの提案~」

    明治大学情報コミュニケーション学部水と衛生取材班

  • 審査員コメント

     水と衛生という人々の生活に重要な役割を果たしている問題を提起し、それに対して日本が国際機関と連携して途上国を支援するための解決策を提案している。現地を視察し、状況をビジュアルに伝え、インタビューを通じてルポルタージュしている。日本の持つ強みを紹介し、それを途上国に有効に活かすという組み立ても良い。構成、ビジュアル等全体的に良く出来ています。(植木審査員)

     映像は、起承転結で構成されており、ベトナムの現状から始まり、それを受けた住民へのインタビュー、そして東京都水道局への取材、最後は、日本と国連はこうすべきだと主張しています。映像ならでの説得力に溢れた素晴らしい作品。(岡本審査員)

     まず「安全な水」に視点を当てたことが良いです。ベトナムでの水に関しての街頭インタビューから、日本の浄水処理設備などを撮影し、この分野で日本と国連がともに貢献できるという提言も動画の構成も良くできていると感じました。(忍足審査員)

中学生賞

    「私達の願い」

    KOSEI(東京大学教育学部附属中等教育学校)

    審査員コメント

     難民問題に対する真摯が姿がとてもフレッシュでした。(植木審査員)

     スピーチ形式の映像。原稿を書き、それを朗読、収録するというシンプルな企画を真面目に映像化しています。原稿を出す位置をカメラのすぐ近くにすると、目線のズレが防げるなど、更に細やかな演出も可能です。(岡本審査員)

     障害者に視点を当て、日本と国連が組んで、より良い生活環境を作れるのではないか、という発想はユニークです。障害者の方達が住みやすい世界にしたいというビジョンが素敵です。(忍足審査員)

審査総評

  • 植木 安弘 上智大学総合グローバル学部教授(元国連広報官)

    植木 安弘

     日本の国連加盟60周年をテーマとした「国連壁新聞」コンテストには数多くの作品が寄せられたが、力作が多かったと言える。国連を学ぶ積極的姿勢が見られたことと、国連を通じて国際社会が取り組んでいる問題についても多く論じられ、また、そのような問題に日本も、そして、日本人もどう対処していったらよいのかという政策提言なども多かった。

  • 岡本 美津子 東京藝術大学学長特命(広報・ダイバーシティ推進担当)、大学院映像研究科教授(アニメーション専攻)

    岡本 美津子

     今回の壁新聞部門のクオリティの高さに驚きました。壁新聞というメディアの特性を考えた場合、内容とグラフィックデザインという2つの要素が重要となってきます。特に、内容に関して、いかに事実を積み重ねて結論に導くかが評価のポイントとなってきますが、今回受賞した作品は、それらがどれもよく考えられ、実現できていました。

  • 忍足 謙朗 日本国連WFP協会理事/NPO法人AAR 「難民を助ける会」 常任理事

    忍足 謙朗

     壁新聞はどの作品も国連と日本の歴史をよく調べた上で、自分自身が重要だと思う世界の問題などを取り上げて、さらに将来、日本が国連のパートナーとして、どのような分野で貢献できるか提言しているのが素晴らしいです。構成や絵も一生懸命書いたのがよく伝わってきます。動画の入賞作品も国連と日本が連携してより住みやすい生活環境を作るためのはっきりした案をだしているのが印象的です。