作品名
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『てんじんさん』
青年・一般マンガ [双葉社]
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作者氏名・プロフィール
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木村 直巳
1962年9月17日生まれ。東京都出身。
1978年「マンガ少年」新人賞に佳作入選。
同年、受賞作『最後の妖精』で同誌に15歳でデビュー。
高校卒業と同時に、本格的にマンガ活動を開始。
過去のおもな作品には『大空浪漫』『ダークキャット』『北の狼』『イリーガル』などがある。
現在、『ダンデ・ライオン』『殺手』『ビッグショット』を執筆中。
ストーリマンガの親睦団体「マンガジャパン」世話人としても活動中。
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作者コメント |
私は早くにデビューしてしまったため、誰かに師事したことがなく、師匠と呼べる存在に憧れがあります。この「てんじんさん」は作者である私としても時に叱られ、時に道を説いてくれる師匠と対面するようなつもりで描いてきました。大衆マンガ家は、あくまでも読者が大切です。このような賞を頂いたことを励みにし、さらに沢山の読者に読んでもらえる作品を目指し頑張ります。ありがとうございました。
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贈賞理由 |
西洋医学が近代医療ともてはやされた明治時代を舞台に、天才鍼灸師・天人(てんじん)の活躍が描かれている。
現在、医療界をテーマにした作品が多く描かれている中、単なる医療漫画ではなく、混迷する明治時代に暮らす庶民の生き様と医療への不信や期待を巧みに描いている。
地味な鍼灸の世界だけに一見古臭い感がするが、作画資料も少ない中、テンポよくまとめ上げられた心ある医者漫画といえる。
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