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2019/10/01 10:00

【結果速報】第13回キッズデザイン賞 最優秀賞は運動x3Dモデリングの教育プログラム

【結果速報】第13回キッズデザイン賞 最優秀賞は運動x3Dモデリングの教育プログラム最優秀賞(内閣総理大臣賞)を受賞した、運動と対話を通じてデジタル技術を学ぶ「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」(Terada3DWorks)

「キッズデザイン賞」の第13回優秀作品が、9月25日に発表された。最優秀賞に選ばれたのは、「Terada3DWorks」が提案する、運動と対話を通じてデジタル技術を学ぶプログラム「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」。

同賞は子どもや子どもの産み育てに配慮したデザインを顕彰する取り組みで、キッズデザイン協議会が主催している。デザインの対象は意匠だけではなく、製品・空間・サービス・活動・研究・制度や取り組みと幅広い。受賞作品は「キッズデザインマーク」をつけて販売促進活動や広報活動などで成果をアピールできる。

今回は、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3部門に437点の応募があり、263点が受賞。その中から優秀作品33点が選ばれていた。

最優秀賞作品の「フライングディスク運動型STEAM教育プログラム」は、フライングディスクでの運動と3Dモデリング・3Dプリンターを利用したフライングディスク制作を組み合わせたプログラムで、小学校などでのSTEAM教育を支援するために開発された。体験者は運動から体感したイメージを3D技術に落とし込み、3Dプリンターで具現化する経験が得られる。開発者であるTerada3DWorks代表の寺田天志さんは、徳島県神山町を拠点に活動する3DCGクリエイターで、フリースタイルディスクのプレイヤーでもある。また、同作品はこれまでに「Youfab Global Creative Award」や「A’design Award(イタリア)」も受賞。

「デジタルで遊ばされている時代からデジタルで遊ぶ時代へ」というメッセージを持ったプログラムで、課題意識からモデリング、身体と対話の引き出し方まで精緻にデザインされている点が高く評価された。主催は「未来を生きる子どもたちにこそ、このようにデジタルとアナログを自らの感性で自由に行き来する学びが必要と考える」とコメントしている。

そのほか、LIXILが開発した子どもも使える災害用トイレ、福島県いわき市の「九品寺こども園」園舎、学研ホールディングスの小学生白書シリーズなどが受賞した。

キッズデザイン協議会会長賞を受賞した、学研ホールディングス「小学生白書シリーズ」。30年以上前から行われている、子ども対象の大規模アンケート調査。幼児(3~5歳)、小学生、中学生、高校生の各版があり、社会状況とともに移り変わる子どもの生活や志向を長期的な視点で比較できる。同賞では新たな提案だけでなく、こうした継続的な取り組みも数多く評価されている。(画像は「小学生白書」。https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201809/

主催によると今回の応募作品は、保育・教育関係の施設や、保育従事者の負荷軽減につながる製品・サービスが増加傾向にあったという。また、多様化する個人の暮らしや働き方に合わせたサービスや、防災に関するものが多かったとのことだ。審査委員長でインダストリアルデザイナーの益田文和さんは、9月25日の授賞式後に行われたシンポジウムで、今年の受賞作品や今後のキッズデザインの方向性について、次のように述べた。

「受賞作品には日本的な心理や社会に対応する丁寧な取り組みが多数ある中で、最優秀作品は世界の子どもをとりまく状況や課題につながるテーマを持っている。そこをさらに深堀りすることにより、世界におけるキッズデザイン賞の価値がぐんと高まると思う」

第13回を含む受賞作品は、10月25日公開予定の受賞作品検索サイトで閲覧できる。

キッズデザイン賞公式ホームページ
https://kidsdesignaward.jp/

キッズデザイン賞 受賞作品検索
http://www.kidsdesignaward.jp/search/
※10月24日までも第12回までの受賞作品が閲覧可能

取材・文:猪瀬香織(JDN)

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