特集
2017/09/01 17:00

誰にでもチャンスがある、断言していい ー ショートショート フィルムフェスティバル & アジア Cinematic Tokyo部門 優秀賞 番場秀一・松宏彰2 / 2 [PR]

誰にでもチャンスがある、断言していい ー ショートショートフィルムフェスティバル&アジアCinematic Tokyo部門 優秀賞 番場秀一・松宏彰

制約のない自主制作 誰にでも受賞のチャンスがある

― 普段はクライアントワークをされているとのことですが、制作面で本作品との違いはありましたか?

松:まったく違いましたね。仕事では当然クライアントの要望や社会的な制約などがあり、100%自由な発想に基づく制作はできません。でも、ふと動画投稿サイトなどを見ると、制約なんて関係なく自由にクリエイティブなことをやっていますよね。あれって、すっごくジェラシーを感じるんですよ(笑)。だから今回の自主制作は、仕事では得難い楽しさがありました。

番場:自由な分、仕事よりずっと会議や打ち合わせが多かったです。MVの場合はまずアーティストや楽曲の世界観があるから、僕の仕事はすでに構築されたものをどう表現するかなんです。ところが今回はベースがゼロ、発想も自由。“東京”というテーマはありましたが、それも漠然としていますから。とても新鮮でおもしろかったです。飲みにもたくさん行きましたし。でも会議はやっぱり苦手だなぁ(笑)

映像ディレクター 番場 秀一(ばんば・しゅういち)

松:クライアントワークでは必須のストーリーボード(絵コンテ)も、作成しませんでした。感覚的な手法でも成立するのはショートフィルムの醍醐味だと思います。機材もプロ用の大げさなものは一切使っていません。カメラはソニーのデジタル一眼で、編集も仕上げ以外は番場さんのノートPC。学生でも手に入れられるものばかりです。

― 発想だけでなく、機材にも制約がないのですね!

番場:SSFF & ASIAにおいて、機材はまったく関係ないと思います。機材や経験がなくても、学生でも、おもしろい作品はいくらでも撮れます。

松:短い動画なので、台詞を入れなくてもいいですしね。

ショートショート フィルムフェスティバル&アジア Cinematic Tokyo 部門優秀賞 番場秀一/松宏彰インタビュー

撮影は一般向けの機材を使用。アマチュアや学生でも十分に挑戦できる

― SSFF & ASIAにはアマチュアや学生限定の部門がありませんが、限定的な部門がなくても受賞のチャンスがあるということでしょうか

松:そうでしょうね。学生などアマチュアの人の方が、日頃制約に縛られているプロより発想力が優れている場合があります。それはショートフィルムの制作において強い武器になります。

番場:インターネットに公開されている動画を観ていると、本当におもしろいものが多い。プロとアマチュアの境なんてないです。僕ら一応プロなんて呼ばれていますけど、日々戦々恐々としていますよ。

松:誰にでもチャンスがあると、断言していいと思います。

誰にでもチャンスはある、断言していい

― では最後に、2018年度のSSFF & ASIA Cinematic Tokyo部門に応募する方にメッセージをお願いします

番場:今回受賞することができて、とても感謝しています。でも、本当に大切なのは、受賞することじゃなくて、作ろうとする思いと行為。僕も、作る中でしか得られないものがあることに、今回改めて気付かされました。

松:まずは作ることではないでしょうか。なんでもいいから、とにかく作りはじめることです。傾向と対策なんて必要ないですよ。だって第2回の受賞作品は、『東京音℃』とは全く違う作品が選ばれる気がします。


主催者からのメッセージ

東京音℃

『東京音℃』は、大胆にアレンジされた「ネオ東京音頭」に乗せて、東京に暮らす4人の女性が、躍動感あふれるカメラワークとテンポのよい編集で東京と一体化していくビデオアートでした。

約3分半のこの作品には、観る者をすべて「東京」の世界に引き込んでしまうパワーがあります。「東京」をモチーフに、作り手ならではの感性で咀嚼(そしゃく)し世界観を再構築している点と、没入感をもたらす高い品質。それが今回の受賞理由と言えます。

2018年も、東京の魅力を世界に発信する魅力的な作品のご応募をお待ちしています。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018【Cinematic Tokyo部門】概要

締切:
2018年1月31日 (水)

賞:
優秀賞 賞金100万円

募集内容:
「東京」を題材にしたショートフィルム
※詳細は募集要項を確認

募集要項:
http://compe.japandesign.ne.jp/shortshort-cinematic-tokyo-2018/

公式ホームページ:
http://www.shortshorts.org/2018_call_for_entry/tokyo.html

聞き手・編集構成:猪瀬香織(JDN)