特集
2017/07/03 10:52

【インタビュー】新たな登竜門「DREAM FACTORY(ドリファク)」から世界に羽ばたけ!1 / 2

DREAM FACTORYドリファクから世界に羽ばたけ!
世界中で人気を集める動画投稿サイト。投稿をきっかけにクリエイターとしてデビューし、成功を収めている人も数多い。そんな中、フジテレビが今年からはじめた動画投稿サイトDREAM FACTORY(ドリーム・ファクトリー、以下「ドリファク」)は、成功を夢見る人たちの新たな登竜門として注目されている。立ち上げ時から企画運営に携わるお二人に、サービスの狙いや開催中のコンテストについてお話を伺った。

クリエイターが羽ばたく場を目指してフジテレビが立ち上げ

― ドリファクの立ち上げから半年ほど経ちました。立ち上げた目的や経緯を教えてください

森さん(以下、森):フジテレビにはCSチャンネルがあるのですが、CS放送は近年劇的な変化を見せています。例えば今年、動画配信サービスDAZN(ダ・ゾーン)がCS局のスカパー! に代わってJリーグの全放映権を獲得したことが話題になりました。

森一二三(株式会社フジテレビジョン 総合事業局コンテンツ事業センターペイTV事業部)

森一二三(株式会社フジテレビジョン 総合事業局コンテンツ事業センターペイTV事業部)

松永さん(以下、松永):そうした中で、新しいオリジナルコンテンツをどう生み出してゆくのか。ドリファクは、オリジナルコンテンツを作るクリエイターを発掘する場、クリエイターが羽ばたく場になることを目指して設立されました。

松永正隆(株式会社フジテレビジョン 総合事業局コンテンツ事業センターペイTV事業部)

松永正隆(株式会社フジテレビジョン 総合事業局コンテンツ事業センターペイTV事業部)

― 動画投稿サイトといえばYouTubeが有名ですが、ドリファクならではの強みとはどういった点でしょうか

ユーザーが作った動画を投稿する、という点では両者は共通します。しかしドリファクは、投稿した後がまったく異なります。投稿する場を提供するだけで終わらず、優れた作品を投稿してくれたユーザーに、様々なクリエイションの場を提供する用意があります。投稿から世に羽ばたくまでの距離が近い、つまりチャンスが多いというわけです。

松永そこが、フジテレビが運営している強みです。例えば動画投稿がきっかけとなり、番組制作や企業CMなどに制作スタッフとして参加してもらう可能性が出たりなど、クリエイションのチャンスにつながります。

― フジテレビとのコラボレーションもありますか?

:日曜の24時30分からフジテレビ(地上波)で放送している番組「LOVE MUSIC」では、インディーズバンドを紹介するコーナーにて、ドリファクとのコラボが行われます。また、素晴らしいと思う作品はCS番組で紹介しています。

松永:ほかにも、9月に渋谷で開催するライブイベント「ロッケンロー★サミット2017」のオープニングアクト出演権をかけたライブ動画コンテストなど、幅広いジャンルでの動画コンテストを開催しています。

Love music - DREAM FACTORY ドリームファクトリー(ドリファク)

フジテレビの音楽番組「LOVE MUSIC」はドリファクでインデイーズ・アーティストの投稿を呼びかけている。番組で紹介することも。

― さまざまなイベントやテレビ番組へダイレクトに展開できるのは、フジテレビが運営するからこそですね

松永:はい。今後もその強みを強化してゆくつもりです。これからは投稿者に声をかけていこうと思っています。ドリファク出身のクリエイターが、テレビ制作の場などで活躍する日が訪れてほしいですね。

:YouTubeと比べるとまだまだ知名度は劣りますが、こうした取り組みを行っている動画投稿サイトはあまりありません。投稿をきっかけとした発展性をさらに高めることで、クリエイターの方々から「世界に羽ばたきたいならドリファク」と言って頂けるようになると信じています。

新しい才能を発掘、成長させたい

― 投稿された動画はすべてご覧になっているのですか?

:そうです、すべて公開前に私たちサイト運営者が見ています。理由のひとつは新しい才能を発掘するため。もうひとつは、権利侵害や公序良俗に反した動画ではないかチェックするためです。テレビの放送基準をベースにした体制が整っているからできることです。

松永:既存の権利を守るということは、すなわちこれから生まれるクリエイションの権利も守るということ。それに、そうした約束ごとを守れるクリエイターであるということは、企業とのコラボやCM制作など、広く世に羽ばたくためには、とても大切なことですので、ドリファクではしっかり取り組んでいます。とはいえ、がんじがらめに規制するつもりはありません。例えばパロディも立派なクリエイションです。線引きが難しい動画は運営側で協議したうえ、投稿者ご本人と連絡を取っています。

:実際に、以前開催した動画コンテストでパロディ動画が投稿され、法務の観点で協議した結果「現時点で公開に問題はないが、権利者から指摘が入った場合などは非公開にする可能性がある」という判断となりました。この判断は投稿者の方に伝えています。投稿者の方にとって、チェックを受け連絡があることで、権利関係について学び成長する機会になるのではと思っています。

― 新しい才能の発掘という点では、学生との交流もあるそうですね

:先日、番組のロケでグラフィックを学ぶ高校を訪問させて頂きました。先日開催したCM動画コンテストに作品を投稿して頂いた縁でお会いしたのですが、いざ彼らに映像制作をお願いすると、おとなしかった彼らの目が次第に真剣になり、熱い討論がはじまりました。その眼差しは立派なクリエイターでしたね。もちろん、優れたクリエイターなら高校生にもチャンスは平等にあります。ドリファクは、そうした新しい芽が息吹けるような場所にしたいです。

― ところで現在投稿されている動画は、どれもクリエイティブなものばかりですが、日常の出来事なども投稿できるのでしょうか?

DREAM FACTORY(ドリファク)運営の二人

:もちろん投稿可能です。クリエイター向けのコンテストなどをこれまで多く開催してきたので、感度と完成度の高い動画がたくさん集まっていますが、日常のおもしろ動画も気軽に投稿頂きたいです。その中から、新しいクリエイションが生まれるかも知れませんからね。今後は、そうした動画をターゲットにしたコンテストも開催していきたいです。

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