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ショッピングセンター リポジショニング・コンペティション 結果発表

最優秀

Accidental shopping ~偶有性を持つビット賃貸方式と六角形什器の提案~

作品 Accidental shopping ~偶有性を持つビット賃貸方式と六角形什器の提案~
氏名 岩田 翔、小林大祐(神戸大学大学院 工学研究科建築学専攻)
コンセプト オンラインショッピングや駅前の大型複合施設は購買体験の均質化と利便性をもたらしている。その影響を受けやすい若い世代が商圏に多く住まうコマーシャルモール博多では、一連の購買体験に新たな価値を見出すリポジショニングを行うべきだと考えた。驚きと楽しみに満ち、より自由に振舞える、そんな偶有性が購買体験に備わった商空間をテナント構成と什器から提案する。店舗の枠を越える事でそこだけにある魅力を生み出す。
コメント この度は最優秀賞に選んで頂き誠にありがとうございました。学生にとって経営・運営方針まで提案出来るこのリポジショニング・コンペティションはとても貴重な経験でした。具体性と理想像の両方を追う事の難しさを感じましたが、だからこそ商業施設の将来の在り方により深く踏み込んで考える事が出来ました。私達の作品はショッピングセンターが単に消費活動の場だけでなく、新しい公共性を持ち得るという可能性を形にした物です。そのポテンシャルを感じ取って頂ければ幸いです。

優秀賞

ひとつなぐ停留所

作品 ひとつなぐ停留所
氏名 恒川淳基(前橋工科大学)、石田貴大(工学院大学)、大舘峻一(首都大学東京)
コンセプト 福岡市には博多駅を中心に多くの魅力的な商業施設があり、コマーシャルモール博多への商業を中心とした集客は難しい状況にある。そこで、本提案ではバス利用を促進し、ファミリー層を集客のターゲットとする。ファミリー層の成熟に伴い、商業のみを目的としたショッピングセンターは地域の拠点へとリポジショニングしていく。また活動拠点の内容も合わせて変化させていくことで、継続的かつ全世代にわたる集客が可能となる。
コメント 天神をはじめ、博多の中心には集客力のある商業施設が多くあり、提案として何をメインにしたら人が集まるのかを考えるのが難しかった。(恒川)
建築的な魅力ではなく、テナントやアクセス手段などソフトの面から特徴や魅力を与えようとしたことは難しかった。(石田)
地方郊外にとっては欠かせない存在となっているショッピングセンターであるが、周辺環境や社会的変化に伴い、存在意義が再認識されていくのだということを考えさせられるコンペでした。(大舘)

特別賞

160mのおもてなし

作品 160mのおもてなし
氏名 佐藤伸彦/土屋秀正/林 拓真(東京理科大学大学院)
コンセプト ロードサイド型商業施設の前面駐車場を、人々をおもてなす広場にかえた提案です。前面広場に人々のアクティビティや店舗の様子があふれ出すことにより、従来のロードサイド型商業施設には見ることのできない、人々の賑わいがこの建築のファサードとなるだろう。
コメント 建築分野に問わない課題だったので、大変難しいコンペでした。
ロードサイドの新しい風景の一つを提案すると同時に、どのようにショッピングセンターが変わるのを真摯に考える機会になりました。

特別賞

コミュニティモール博多

作品 コミュニティモール博多
氏名 平 翔(名古屋工業大学)
コンセプト 博多ならではの『地域住民参加型』のショッピングセンター(以下SC) コンセプト:「物販中心」のSCから、「地域コミュニティ中心」のより身近なSCへ
コメント 今回のコンペにおいて、博多に限らずショッピングセンターが乱立し、中心商店街が衰退していくような日本の現状を踏まえて、地域住民が本当にショッピングセンターに求めていることは何なのかを私なりに解釈し、考えてみました。ショッピングセンターという空間が誰の為にあるのかを考えながらリポジショニングをしていく上で、運営面の工夫は必須になると考えましたが、私のような実務経験のない学生にとってはこの点が難しい点なのではないかと感じました。
個人的にはハード面や演出面において、もう一歩踏み込んだような提案もできれば良かったのですが、全体を通して非常に楽しく取り組むことが出来たコンペでした。

特別賞

暮らしの中継地

作品 暮らしの中継地
氏名 野口雄太/奥田祐大(九州大学)
コンセプト 現代の郊外ショッピングセンター(以下SC)は、玉川高島屋SCを端緒に、立地創造型ビジネスとして、日本全国に展開しているが、その商業主義的計画は、プロトタイプとも言うべきSCを作り、同質の空間を提供し続けている。近年では、道の駅などの地域特性を考慮した立地創造型ビジネスも隆盛を誇っているが、これらは共に近隣に供される空間ではない。そこで我々は、近隣の日常利用の場としてのリポジショニング像を提案する。
コメント 第1回のコンペにおいて受賞できた事を嬉しく思います。ありがとうございました。

審査員コメント

末廣先生
今回のコンペは、建築だけでなく経営や不動産の企画も求めるという日本では非常に珍しい形式のものでした。その意義は非常に大きかったのですが、一方で学生にとってはどういう方向性に進めるべきか分かりにくかったのかなと思いました。

矢木社長
建築の提案ではなく、コンテンツの提案も多く、提案自体のクオリティは良好であったと思います。

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