結果発表
2017/05/19 10:00

第2回 ウッドフレンズ 学生住宅設計アイディアコンペ《学生限定》

応募作品数:98点(デザイン部門)
受賞作品数:11点(同上)
主催:株式会社ウッドフレンズ
デザイン部門

最優秀賞

地乾地消 木を継ぎ街を紡ぐ
松本 樹(愛知工業大学)
地乾地消 木を継ぎ街を紡ぐ
講評
木を乾燥させ、建設するというフローをライフスタイルにシンクロさせている点が、国産材のテーマとマッチしている。10年後の名古屋に堀川の再生が期待されるとするならば、このような住まいのあり方が実現できると、名古屋の景観は非常に優れたものになるのではないか。名古屋らしさと、国産材というテーマに沿った解答をしている上に、他作品よりもオリジナリティを感じさせていた点を高く評価する。

審査員特別賞(太幡賞)

浮かぶ雲屋根の住まい
木内健斗(東京工業大学)
浮かぶ雲屋根の住まい
講評
小断面の間伐材や虫食い材等による木組み、かつ地面を掘った際の残土を利用したパネルを小屋組に散在させることで、空間を拡散光で満たすアイデアと美しさが秀逸。タイトルも美しく、空間を捉える感性が素晴らしい。

審査員特別賞(謡口賞)

もぬけ板の家
西丸 健(芝浦工業大学)、小泉亮輔(芝浦工業大学)
もぬけ板の家
講評
高床式の建築に掘り込み要素を加えたデザインに既視感があるがコンペの趣旨をよく理解しており、国産材の使用方法、プランニングの双方に面白みが感じられるバランスの良い作品。タイトル通り一枚の大きな板をくり抜き小さな地形を形作るという発想が良い。

ウッドフレンズ社員賞

Re:Wood
田口周弥(日本大学)、梅津和樹(芝浦工業大学)
Re:Wood
講評
趣旨に対し真摯に解答しようとする姿勢に好感が持てる。作品の密度も高く、質の高いプレゼンテーションが行われている。木造建築の可変性の高さに着目し、実際に建築することを想定したリアリティのあるプランニングが良い。
ウッドフレンズ社員 講評
スクラップ&ビルドが繰り返される今、「循環して用いる、経年変化を楽しむ」というプロセスを重視した点が高い評価となった。木で建設することで、構造躯体から住み方を変化させることができ、コンペの趣旨をよく理解した上での回答である。

ユーザー賞

農家~Agritecture~
大沼音也(北海道大学)、池田昇太郎(北海道大学)
農家~Agritecture~
講評
植物の種類に合わせて、適正な空間に配置するなど、生物多様性ある建築の可能性が感じられる。高さを自由に変えられるはさみ梁を採用したことで、ライフスタイルに応じた断面的な空間の変化が想像できて楽しい。梁が移動した痕跡が柱に残るのも一興である。
ユーザー 講評
・野菜の栽培を通じて、子供の食育を行えるのが魅力的でした
・狭い土地でも家庭菜園が実現できそう
・自然と人とが共存しあえる空間が気に入った
・水害の多い土地柄を緑地の確保に活かせている
・土の再生方法、受粉方法などの問題はありそうだが、夢・癒しがある家だと感じた

入選

発展への課題 ─ 土木工作物の再生 ─
紫村 耀(京都工芸繊維大学)
発展への課題 ─ 土木工作物の再生 ─
講評
既存のRCと新築の木を組み合わせるという発想が良い。老朽化した建築物に、新築の建築物をはめ込む手法が面白く、その視点と設定を評価する。対象を老朽化した校舎等ではなく、高架とした理由付けを綿密に行うと尚良かった。
問屋がつなぐイエとマチ ─ 間伐材による外皮の提案 ─
鏡 亮太(名古屋市立大学)
問屋がつなぐイエとマチ ─ 間伐材による外皮の提案 ─
講評
ブランドショップのようなファザードの使い方が美しいが、よりオリジナリティの高いデザインを期待した。ファザードに、濃淡をつける、段差を付けるなど、編み込み方に独創性があると尚良かった。
町屋の継承
後藤諒介(愛知産業大学)
町屋の継承
講評
既存町家の外部を内部化する大胆な計画と、既存の屋根の上にでることができる風景がおもしろい。一歩間違えると廃墟と化す可能性があるが、本作は、ぎりぎりのところでバランスをとっている。
ケッタとすまうイエ
堀 涼太(名古屋工業大学大学院)、水口敬悠(名古屋工業大学大学院)
ケッタとすまうイエ
講評
未来のモビリティの変化と住宅の変化に関するテーマは現代的だが、あえて「ケッタ」という古臭さを用いる感性が面白い。自転車というヒューマンスケールに近い乗り物を、平面計画の中に組み込む提案に、逆に新しさがある。
現場の家
村越勇人(名古屋工業大学大学院)
現場の家
講評
歴史的な観点と、木を用いる理由が上手く関連付けられている。10年~20年と、時間をかけて建設を行うロングスパンなプロセスが良い。建設現場をまちに開き、川辺を対象の敷地として使っているのも面白い。
物移ろう長屋
杉山弓香(名古屋工業大学)、伊藤 誉(名古屋工業大学)
物移ろう長屋
講評
ものづくり産業が盛んな名古屋を逆手にとって、ものが空間に溢れないよう適切な収納方法までを提示した意欲作。空間の機能にあわせて棚で使用する樹種を変え、「匂い」という不可視なものによって曖昧に場所をつくる提案が面白い。