結果発表
2016/11/17 10:00

さぬき映画祭2016 さぬきストーリー・プロジェクト「ショートムービー」コンペティション

応募作品数:50点
主催:さぬき映画祭実行委員会 ほか
※ここでは、上位5点をご紹介します

グランプリ

運命のタネ
柴田啓佑
原作
運命のおじいちゃん(あまがき)

電車に乗り遅れ、駅で次の電車を待っていたときのこと。
隣のベンチに、見知らぬおじいちゃんが座った。カーキのベストを着ていて、ゴシップ誌を入れた紙袋を持っていた、おじいちゃんだった。
「今日、卒業式だったの?」
制服姿だった私に、おじいちゃんはふと訊いた。私は耳に入れていたイヤホンを外し、おじいちゃんを見た。彼は名乗らず、ただ年齢だけ教えてくれた。記憶は確かではないが、69歳になったばかりだそうだった。私は、自分は16歳だと言った。・・・

第2位

キウイがウチにきた!
破れタイツ
原作
キウイがやって来た日(辰ちゃん)

それはまだ昭和の時代が50年を迎えるかどうかというくらいの頃のある日の事だった。
その頃高松国際ホテルは天皇陛下ご来県の折にはお泊まりになられる県下一のホテルであったのだがその東側に琴電が経営するスーパーマーケットがあった。昭和40年代後半のボーリングブームに乗り、ボーリング場として使っていた建物を改装してスーパーマーケットにしたものだった。僕たち家族は、自宅から一番近かったという事もあり、よくそのスーパーを利用していた。・・・

第3位

幻の生そうめん
O-KAWA
原作
まぼろしの生そうめん(尾山奈央)

香川県小豆島の名物のひとつにそうめんがある。
そうめんを食べた事がない日本人なんて、そうそういないのではないであろうか? しかし、小豆島には、ここでしか食べられない「生そうめん」というまぼろしのそうめんがある。・・・

第4位

ゆるい愛
小橋めぐみ
原作
県民性(櫻井大芽)

これは、私が家族旅行で香川県に行った時の話です。
旅館に着き部屋の中や旅館内を散策していた時、カウンター?で私より年上でヤンちゃしてそうなお兄さんが「香川県はなんて田舎でつまらん場所だな」と
そこそこ通る声で言ってしまったのである。・・・

第5位

ちーちゃんと私
田中 晋
原作
秋桜(匿名希望)

私には、10代のほとんどを一緒に過ごした友人がいる。
その子は、小学四年の冬に私のいたクラスに転入してきた。ちーちゃんというあだ名の、眼鏡をかけていておとなしい女の子だった。
私と彼女は趣味が合い、すぐに仲良くなった。部活も違ったし、中学に上がってからは同じクラスになることもなかったが、たまにお互いの家を行き来し、いろんな話をした。・・・