結果発表
2016/12/07 10:00

第64回ニッコールフォトコンテスト

応募作品数:51,250点
主催:ニッコールクラブ事務局
※ここでは、各部門のニッコール大賞ご紹介します
※組写真のうち、1枚をご紹介しています(第2部は除く)
第1部:モノクローム

ニッコール大賞

M子さんの暮らし
星川明美
M子さんの暮らし
審査コメント(一部抜粋)
一昨年の長岡賞、荒井俊明さんの「里暦」に代表されるように、山里や漁村、島の暮らしなど、自然と人々が共存して生きる姿をテーマにした作品が目立つようになりました。地道に時間を積み重ね、被写体にきちっと対峙して信頼関係を築きながら制作された作品は、見る者に感動を与え、高齢化や過疎化といった事柄にも向きあって、社会に対するメッセージも込められています。しかし、大上段に構えることなく自然な距離感で、淡々と日本の原風景を求めているような癒される作品が多いのです。
今回のニッコール大賞、星川明美さん「M子さんの暮らし」も通い詰めて、信頼関係を築いた作品。滋賀県の高島市郊外・比良山地の麓で、馬と暮らす女性の物語です。ロハスやエコロジー、ミニマリストなどのことばが使われるように、現代はモノが溢れた都会の生活に対して、決して肯定ばかりではありません。そんな別世界の営みがここにはあります。(ハナブサリュウ)
第2部:カラー

ニッコール大賞・長岡賞

別れの日
有田 勉
別れの日
審査コメント
ニッコール大賞に輝いた有田 勉さんは、ニッコールクラブの会報フォトコンテストにおいてこれまでにも多くの賞を受賞されています。この度の大賞は、待ちに待ったといった感じではないでしょうか。本当におめでとうございます。「別れの日」というタイトルからすると淋しさを予感させるのですが、写真には沢山のご馳走が並び、ご近所の方々が集まっている様子が写っています。いつもと違う状況を覗き込む馬の目はやや落ち着かないようにも見えます。馬は賢いと言われていますから、もしかしたら過去にもあったであろう記憶を思い出してお別れの日が近いことを感づいているのかもしれません。大事に育て上げた馬と別れる淋しさと、馬が売れたことを喜び祝う気持ちが交差する、人間と馬との素晴らしいドキュメンタリー作品です。斜め俯瞰から撮影したアングルにより、全体像をくまなくとらえているところもさすがです。(織作峰子)
第3部:ネイチャー

ニッコール大賞

知床の夜
河本新二
知床の夜
審査コメント
ニッコール大賞に輝いた作品をご紹介します。「知床の夜」を撮影した河本新二さんは、昨年のニッコールフォトコンテストでは水中写真で入賞された方ですが、今回は動物を被写体にしています。ライティングをすることにより、野生動物を暗闇の中から、印象的に浮かび上がらせています。正面からのライトではなく、サイドから当てることにより、毛並みの質感がリアルに写し出されました。シャッターを切る瞬間の緊張感が動物の呼吸と同調し、息遣いが伝わってくるようです。写真1点ごとの構図も安定感があり、縦位置に揃えたことによって格調のある作品に仕上げられています。今までにない作風に感心しました。(三好和義)
第4部:U-31

ニッコール大賞

それでもパリは沈まない
伊熊教宏
それでもパリは沈まない
審査コメント
大賞の伊藤教宏さん「それでもパリは沈まない」は、タイトルが明確に内容を示し、同時多発テロ後のパリ市内の「現在」を身体ですくいとるといったエネルギッシュな組写真です。そのカメラワーク、プリントの色合いやトーンも秀逸な技術が発揮されています。(大西みつぐ)
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