結果発表
2014/12/22 15:00

MPOL shop-Design competition

主催:MCパイオニアOLEDライティング株式会社

最優秀賞

OLED_trai
ソノベデザインオフィス 園部竜太
OLED_trai
選評
旅をしながら車窓に目をやると、田園風景に広がる夕日が心にしみる。真っ青な広がる海に気持ちが晴れやかになる。緑の森にすっきりとした感覚を覚える。そんな気持ちをサポートするように車内の光が寄り添ってくれる。名脇役としての光が実現できると思える。
光が取り付けられたシステムは天井からは僅かなスペースしかないが、ふわ~とした間接光が広がっている。下面に取り付けられた単色の光も、和のイメージを表現しつつ、柔らかくグレア感のない光で明るさ感がとられている。
必要な机上面照度は集光性のあるLEDでしっかりと抑えながら、柔らかなを間接照明と明るさ感を必要な場所にしっかりと使用している。
ほぼフラットに拡散光を放つことができるOLEDだから出来ることだ。
クルーズトレインの食堂車という環境と、そこでの食事を楽しむ人たちの気持ちのサポートをOLEDならではの光で表現しつつ、さりげなく日本発信のOLEDを意識させている。
この食堂車で是非食事を楽しんでみたいという気持ちにさせてくれる。

優秀賞

ダース(DOZEN)
株式会社インフィクス
ダース(DOZEN)
選評
まず文句なしに惹きつけられるパネルの魅力!
驚きと、面白さと、センスに溢れている。
また、旅館という空間を「日本文化を伝える場」としたコンセプトに伝統的な町家という空間と最新のOLED、そして世界的に評価の高い「マンガ」を違和感 なく調和させているデザイン表現も素晴らしい。日本文化にあこがれをもつ海外の方はもちろん、日本人も楽しめる「場」になるであろうことが鮮明にイメージ できる。
《いってみたい!!》場であるのだ。
ハーフミラーを使った無限反射手法に、まぶしさを感じにくく、薄く設置の容易なOLEDを活用し、且つ、それが場のコンセプトを表現する重要なポイントとなっている。
OLEDの形状や機能だけではない「日本発信の文化」として魅力を表現していることにも注目した。

審査員特別賞 三菱化学株式会社賞

MONOVA リニューアルプロジェクト
株式会社環境計画研究所 佐藤 舞 小島孝彦
MONOVA リニューアルプロジェクト
選評
小さな面の光が空間に散らばる様は店内に活気と華やかさを感じさせてくれる。
特に評価が高かったのはサイン計画である。
通常見られる平面的なサインとはあきらかに違い光のパレットと称したサインは、カラーOLEDの特性と薄さを活かしながらデザイン的にも楽しげなサインとなっている。
LEDには表現しきれない淡く繊細な色使いが可能なOLEDで、日本の伝統色からテーマに合わせたサイン表現や、四季を感じさせる華やかな演出など、光のサインが店内の雰囲気を伝えてくれるようになってくれるのではと期待できる。

審査員特別賞 パイオニア株式会社賞

MONOVA 新日本橋出店計画 with EXTO
馬場美次デザイン室 馬場美次  株式会社環境計画研究所 小島孝彦
MONOVA 新日本橋出店計画 with EXTO
選評
システム什器の展示板にOLEDを活用するアイディアで配線ルートのディティルから使用方法まで具体性のある提案である。
デザイン的にはOLEDの優位性を「優しく照らせる」という光の質にポイントを置いている。
そのポイントを活かせる方法として、上下どちらでも使用できるというシステム的な提案、パネルをランダムに散らすことでの空間としての明るさ感と華やかさを両立するなども、OLEDの良さをうまく引き出しているといえる。
コスト的にも技術的にも実現性が高い作品である。

審査員特別賞 MCパイオニアOLEDライティング株式会社賞

ETOFFE
株式会社Nylo 溝部将和
ETOFFE
選評
光をテキスタイルのように使う形は軽やかで洗練さを感じる。
OLEDの薄さを活かした使用方法でパーティションとして空間を区切りながらも動線を邪魔していない。ジョイントの隙間から奥行を感じることもでき圧迫感を感じない。
テーマ性のある空間展開も可能で、季節や商品に合わせた演出が可能になる。
淡く繊細な色からパキッとした原色まで、無限に近い色を出すことのできるカラーOLEDだからこそできることだ。
OLEDは将来的には値段もリーズナブルになってくるであろうからブティックにおける光演出のためのコストに十分対応できるようになるであろうし半透明にもできるのでより圧迫感を感じにくい表現もできるようになるだろう。

審査員特別賞 MCパイオニアOLEDライティング株式会社賞

太陽と月を感じる部屋
西塚孝幸
太陽と月を感じる部屋
選評
ひとつの空間に壁面から天井面まで一直線に光を並べるスタイルはこれまでの照明器具の設置方法には無かった設置スタイルで、人が光を感じるために有意義なスタイルといえる。
太陽の動きに合わせたサーカディアンリズムに対応するために、光の量をパネルの位置と数量で調整できる方法で、人の感情に素直に適応できる。
淡く優しいマットな光を放つことが可能で、薄く壁面にも簡単に貼りこめ、色温度変換と調整とシーン制御が可能なOLEDならではの光表現である。
ホテルや旅館、リラクゼーションルームなど、さまざまな店舗で展開が可能な他、住宅市場でも展開が期待される。