結果発表
2016/10/20 13:00

くらしえほんキャンペーン2015

主催者:クラシエホールディングス株式会社

入賞

すてきなからまわり
原作者:桃のたね/イラストレーター:丹下京子
すてきなからまわり
原作者へインタビュー
このエピソードは、皆さんもこれに近い経験をしたことがあるのではないかという電車での出来事で、心やさしいお父さんの「すてきなからまわり」のお話です。

思いやりの気持ちを行動にうつすとき、緊張することもありますが、思い切って行動してみることも大切であると感じました。また、人への「ちょっとした思いやり」が、それを見ていた周りの人たちからどんどん繋がっていったらいいな~と思いました。

取材でお話を伺うと、普段はそれほど積極的ではないというお父さん。そんないつもとは違うお父さんの勇気ある行動と空回りに、温かい気持ちになりました。
イラストレーターコメント
初めてお話を読ませて頂いた瞬間、私は手元にあったスケッチブックにふっと浮かんだパパの顔を描きとめました。するとそのパパが私の中でどんどん動きだし、ぼくとの楽しいおでかけの風景が頭の中に広がってきたのです。

ある夏の日、電車の中での小さな出来事。ちょっとぼくの前だとがんばりすぎてしまう心優しいパパ、それを不安げに見守るぼくの気持ち、周りにいる人たちのさまざまな感情、表情‥限られたぺージの中で、それを絵本としてちゃんと表現するために、私は散々迷い、苦しみました。1ページ1ページに登場するみんなの思いを、ぜーんぶ盛り込みたい!ぜーんぶ伝えたい! 私はもう必死でぬりぬり描き描き、ようやく出来上がったのがこの「すてきなからまわり」です。

これを読んだパパとぼくが、ちょっぴり笑って幸せな気持ちになってくれたらいいなあ‥
いつものとおりみち
原作者:さらみな/イラストレーター:野田あい
いつものとおりみち
原作者へインタビュー
次女のみなみちゃんは、すこし人見知りで、とても甘えん坊な女の子。今回は、そんなみなみちゃんと警備員さんとの挨拶を通じた心温まるエピソードです。

毎日何気なく通る道で、こんなにも素敵な交流が生まれることがあるんだなぁ~と嬉しくなり、このことはみなみちゃんにとっても一生の宝物なのだと感じました。お話を伺っている間に、時々涙ぐむさらみなさんも印象的でした。

このエピソードは、当事者の自分だけではなく、周りの友達に話してもみんな感動してくれるので、誰しもが心あたたまることなんだと感じ、この度ご応募くださったとのこと。私たちも胸がいっぱいになりました!
イラストレーターコメント
お話しを読ませていただいたとき、ちょうど息子の幼稚園入園が間近の時期でしたので大変驚き、また嬉しい気持ちになりました。

はじめてお母さんと離れるみなみちゃんのドキドキと、警備員のおじさんとのふれあいの中でどんどん成長していく様子を表現できたらと思い、心を込めて描きました。

みなみちゃんの気持ちになったり、みなみちゃんを見守るお母さんの気持ちになったりと、とてもあたたかな気持ちで、楽しく描かせていただきました。
まゆげのおまじない
原作者:やぎかなこ/イラストレーター:中島陽子
まゆげのおまじない
原作者へインタビュー
エピソードを読み終えたあと、誰もが鏡の前で試してみたくなる「眉毛のおまじない」。
ご本人も「今でも朝起きて鏡の前で実践しているんですよ。悲しいことや、辛いことがあった友達にもおまじないを教えてあげてます。」と笑顔で語っていだきました。

“お姉ちゃんなんだから”と三姉妹の長女として厳しくしつけられてきた子どもの頃。
そんな私(ご本人)をいつも暖かく愛してくれたのがおじいちゃんでした。やさしい自慢のおじいちゃんとの大切な思い出。

取材の後半で「おじいちゃんが生きた証を絵本として残せることがうれしいです」の言葉がとても印象的でした。
イラストレーターコメント
作者さんと同じく私も長女なので読んでいてどこか懐かしい気持ちになりました。可愛らしい主人公の女の子のイメージが頭に浮かびました。

素朴で温かくチャーミングな絵を描きたいと思いました。まゆ毛のシーンは鏡に向かって表情を確かめながら描きました。確認のはずがすっかりおまじないにかかってしまい、可笑しくって楽しくって効果てきめんでした。肩の力を抜いて描くことができました。

絵本のお仕事は初めてでした。デザイナーさんとイメージを確かめあったり、構図の使い方など気付くことも多く勉強になりました。素敵なお話しなので読んだ人みんなが笑顔になると嬉しいです。
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