結果発表
2017/04/17 10:00

第4回 今、あなたに贈りたい漢字 コンテスト

応募作品数:4万6311点(家族部門:1万6345点/夫婦・恋人部門:1634点/友人・恩人部門:1万1497点/自分部門:1万468点/その他:6367点)
受賞作品数:20点
主催:公益財団法人日本漢字能力検定協会
※ここでは、絆大賞・日本漢字能力検定協会賞をご紹介します
家族部門

絆大賞

井上琴子(立命館慶祥中学校)
作品コメント
私は、お父さんの靴をあまり見たことがありません。朝は私が起きるより早く家を出て、帰るのも私が寝てからです。前にお父さんと一緒に靴を見に行きました。小さいころはどうしてこんなに似たような靴が何足もあるのか分かりませんでした。でも、靴を選ぶお父さんは、仕事のパートナーを探しているように見えて、私にとってはそんなお父さんが誇りに思えました。お父さん、いつもありがとう。お父さんは私の目標です。
審査コメント
琴子さん、お父さんがこの作品を読んだら、きっと涙することでしょう。毎日、朝早くから夜遅くまで必死になって働いていて、「ああ、娘がこう思ってくれるなんて、働いてきてよかった」と思うに違いありません。お父さんの存在感を「靴」によって表現するなんて、なんとすごいだろうと思いました。そして靴はお父さんの「仕事のパートナー」だというのも素敵な表現です。お父さんへの感謝の気持ちにあふれていて、私もふたりの娘の父親として、とてもうれしくなりました。(橋本五郎)

日本漢字能力検定協会賞

岡本亜衣美(京都教育大学附属京都中学校)
作品コメント
私はこの「青」という漢字がお母さんにぴったりだと思います。水をつければ「清」、日をつければ「晴」、米をつければ「精」と色々な漢字になることができるこの字。きれい好きで、曲がったことが嫌いで、いつも明るくて、精神的にも私の支えになってくれるお母さん。そんなあなたにこの漢字をおくります。
審査コメント
古代、中国で生まれた漢字は10,000語程度であったと言われています。時とともに漢字の数が増え、漢字博物館の漢字タワーには50,000字を超える漢字が書かれています。漢字は日々増え続けていくものかも知れません。貴女がお母さんに贈る「青」、それはいくつもの漢字が作れる、広がりのある漢字です。お母さんの幅広い人間性を広がりのある「青」という言葉で表してくれましたね。(髙坂節三)
夫婦・恋人部門

絆大賞

渡辺幸彦
作品コメント
55年前にポニーテールの可愛い彼女に惚(ホ)れて結婚しました。陸釣(オカヅ)りで仕留めたはずですが、共に傘寿(サンジュ)(80才)を迎えた今日ではすっかり惚(ボ)けてしまい、時がたつとこうも意味が変るのかと思い、今では妻が鵜匠(ウショウ)になり操られています。米寿に向って支え合い惚(ホ)れ合って過したく思います。よろしく。
審査コメント
すっかり惚けた、と仰いながら出逢った頃の奥様のポニーテール姿はいつまでも色褪せないのでしょう。素敵な想い出もたくさんおありなのだと感じます。さらに仲良く支え合い、まずは一緒に米寿へ向かって過ごされていくお姿も「惚」という漢字に込められたのですね。
「惚」という漢字をいろいろな切り口で上手に表現なさった目の付け所はお見事です!(やすみりえ)

日本漢字能力検定協会賞

竹下優子
作品コメント
障害のある私は、将来を悲観し過去を恨みました。しかし夫は医学書を読み漁り私の診察にも付き添い精一杯支えてくれました。全力で戦おうとしてくれていたのです。私は乗り越えようと思いました。そこで大切なのは過去でもなく将来でもなく今を見つめることでした。それを諭してくれた。ありがとう。頑張る。
審査コメント
過去が未来に続く。「今」は中間にあってあっという間に過ぎて行く。しかし、貴女が指摘したように、「大切なのは過去でもなく将来でもなく今を見つめること」であり、そのことが、瞬間の「今」ではなく「永遠の今」となってくれることを願っています。(髙坂)
友人・恩人部門

絆大賞

白戸まりこ(渋谷教育学園渋谷高等学校)
作品コメント
小学6年の陸上大会で羽が生えたような体験をしました。苦手なハードルを飛ぶたびフワッと体が軽く浮く感覚。先生が毎日練習前にこっそりハードルを基準より5cm高く準備して下さっていたと後で知り驚きました。将来私も誰かに羽をつけてあげられるよう、色々なハードルを飛んでいきます。
審査コメント
「苦手」を乗り越え、乗り切り、克服すると幸せな気持ちがやってきます。
その事を教えられる大人が素晴らしい「先生」だと思います。
先生のこっそりの準備が子供に「羽」が生えたような経験をさせました。このような「魔法」をかけられる教師が本物の「先生」なんだと思います。「羽」の字は「※」が二つ並んでいます。一つでは飛べないのです。二つの翼をバタバタと、時にはもがきながらも何度も何度もバタバタと繰り返し「習い」「習慣」にしていくと、いつか「翔」べるようになるんですね。小学生で体験して、将来誰かにその「羽」をつけてあげたいと思った子供の心に感動しました。魔法は間法です。絆大賞!! おめでとう御座います。(ゴルゴ松本)
※「羽」の左辺

日本漢字能力検定協会賞

今井包和
作品コメント
2年兵は殿様、3年兵は神様と言われた時代。貴方は幹部候補生志願の私に「俺は衛生兵で戦車のことをお前に教えられず気の毒だ。ヘコタレズに頑張り、立派な将校になれ。」と激励。温情溢れる言葉忘れません。
審査コメント
「2年兵は殿様、3年兵は神様」その中に在って「少年兵」であった今井さまは筆述に尽くせないご苦労がお有りだったことでしょう。優しく励ましてくれた「衛生兵」の「温」かい一言がどんなにか力を貸して下さったことと思います。そして、その時の感謝の気持ちを99歳におなりになった今も持ち続けておられる毎日の生活に心から敬意を表します。(髙坂)
自分部門

絆大賞

西矢志帆
作品コメント
この春から夢だった看護師になりました。手と目を合わせて作られた看という字には、手をかざしてよく見ると言う意味があるそうです。毎日疲れて辞めたいと思うこともありますが、この字の意味を心におき、仕事に励みたいと思います。
審査コメント
「看」の漢字の成り立ちは、西矢さんが書かれた通り「目」の上に「手」をかざして遠くを見るというかたちから生まれ、そこから眼前をよく見るという意味が含まれるようになりました。
夢が現実となった今、西矢さんは仕事に疲れたり、それでもがんばろうと思ったりしながら過ごされているご自分の毎日の中で、「看」の字の意味に自分の初心を重ね、先を見て進もうとされている。
改めて「看」の字の成り立ちを知ると、ただじっと見るだけでなく、目の前を確かめるために様々な角度から時に見渡す大切さがあることも問われていると気づかされました。
間もなく二年目の春が巡ってきますね。今回出会われた「看」の字とともにまた新たな一年を歩まれますように、そんな思いを込めて絆大賞を贈ります。(華雪)

日本漢字能力検定協会賞

小林巧実(中津市立緑ヶ丘中学校)
作品コメント
ぼくは中学3年生だ。今の自分を例えるならなにもせず液もれした電池のようだ。小6と中1のときは電池はまだ新しかったのでよく勉強をしていた。でも中2以降全然勉強しなかった。ここから電池が液もれし始めた。そして今にあたる。中3にもなったのに液もれし続けてはいけない。電池をかえてがんばるしかない。がんばれおれ!
審査コメント
論語に「十有五にして志を立てる」という言葉があります。中学3年生、「志を立てる」難しい時期です。それゆえに将来の自分の在り方を考えなければならないでしょう。丁度「電」池が切れて新しい「電」池が必要な時ですね。「電」池という身近にあるものに託して大事な人生の在り方を考える貴方の着想に感じ入りました。(髙坂)