結果発表
2016/05/24 17:00

歯科インプラント治療啓発ポスターコンテスト2016

応募数:250点
主催:日本歯科インプラント器材協議会

最優秀賞

Smile(シリーズ)
栗林 厚
Smile(シリーズ)
コンセプト
インプラントにすることで持たらされる「(今までと同じように)食事ができる」という「喜び」や「楽しさ」を、人々の生き生きとした「笑顔」を通じて表現しました。
講評
すべてにおいて非常にレベルの高い仕事をされていると思いました。ひとつひとつのイラストの表情、形や色使い、かなりレベルの高い方が書かれていることは見てすぐにわかりました。中央のsmileという文字の入れ方、色の選び方、これも緑と補色オレンジの色の配分もバランスよくできていまして、これはプロの方がおやりになっているなという感じがしました。原画をクレヨンで書いていてその質感をうまく残していて、緑と黄色で混色をしているんですけど離れてみると緑に見えるという非常にレベルの高い仕事だったと思います。

優秀賞

歯科インプラントってなんだろう?
小澤 真
歯科インプラントってなんだろう?
コンセプト
「歯科インプラント」について誰もが持っている「不安」や「なんだろう?」といった考え・イメージを吹き出しにして配し、それらを見た人が、共感を得ることで医師へ相談しやすくなるよう、導くようなデザインとしました。普段当たり前のように身に着けている衣類と同様に、インプラントを身近に感じられるように、温かみをもたせた色調の生地・毛糸をモチーフとしています。
講評
文字の力と絵の力が非常に相まって強い力を作り、対峙した人にメッセージがとどくポスターだと思います、ひとつひとつの言葉選びもよく、素材感として布を使ったり質感やマテリアル感のある表現にしてほかとの差別化がうまくできていると思います。何かここには情報があるなと気づかせる感じがします。巧みなわざを使っているなというポスターだと思います。
誰にも気付かれずに、インプラント治療
中山典子
誰にも気付かれずに、インプラント治療
コンセプト
想像してほしい。あなたは歯科インプラント治療を検討している。痛みの有無、使用感、値段など様々な疑問が浮かぶだろうが「見た目は普通の歯と変わらないか」という点は大変気になるはずだ。インプラント器材の見た目は本物の歯とほとんど変わりはない。本作では歯を擬人化し、インプラント器材を「隠れた部分がどうなってるかも知らないで」とほくそ笑む女とした。笑顔が魅力的な彼女も実はインプラント器材使用者かもしれない。
講評
非常に女性らしいシンプルで色使いや形も優しい雰囲気を感じます。画面の中心を下に持ってきて上の青いスペースを空のように見立て、そこに文字を入れるという。非常に構成意識も高いですし、全体清潔感のある優しい形、色使いになっていると思います。

入賞

「食べること」が楽しい。
門田和之
 「食べること」が楽しい。
コンセプト
インプラントを入れることで「食べる」行為自体が楽しくなり、生活の価値観も変わることを表現致しました。
講評
インプラントを入れてから食べることは楽しいという言葉とビジュアル、イラストレーションの関係が非常にうまくできていて、楽しい雰囲気をかもし出されています。実際イラストレーションは黒と黄色だけの2色で表現されていて、シンプルにアプローチをしている分メッセージは強く相手に伝わると思います。また、イラストレーションも非常に達者でおそらく沢山書かれている書きなれている方がやっておられるんだろうなと思います。文字やシンボルの配置も、位置関係も非常にバランスよく、四隅を固めて真ん中にイラストレーションを配置するというオーソドックスですが、よく考えられて作られているなと思いました。非常によい作品だと思います。
時間は戻らない。歯間は戻ります。
菊地和広
 時間は戻らない。歯間は戻ります。
コンセプト
歯科インプラント治療という技術を、簡潔な語呂あわせとシンプルなビジュアルでわかりやすく表現できるよう制作に挑みました。
講評
おそらく日の丸を意識されたものだと思います。日の丸のコンポジションに白いベースと赤い丸がさわやかな雰囲気で。私たちの言い方でスーパーフラットといいますが変な個性を持たせずにフラットな表現をする。それと、みんなが共通したイメージを持つという狙いがおそらくあるのではと思います。バランスがよく、そつなくまとめられていて非常にいい作品だと思いました。