『シェルター学生設計競技2003』は、毎年“木”を主題とするテーマを取り上げることにより、将来を担う建築を学ぶ学生に「木の可能性」について認識してもらうことを目的に開催されています。また、建築を学ぶ志の高い学生にアイデアに溢れる作品を発表する場を提供し、良き環境と励ましと動機付けを与える事により、優秀な人材を育成することを目的としています。将来的には、日本を代表し世界で活躍する建築家の登竜門を目指しています。
今回の課題は『21世紀の木造住宅』。私達が最も慣れ親しみ、日々の環境の過半を構成する木造住宅を再考する事を通して、前世紀から積み残された住環境をめぐる諸問題の解決への糸口が見出し得るような提案が求められました。
応募作品数は265点、北海道から沖縄に至る全国90校もの教育機関から応募がありました。審査会は10月17日に開催され、厳正なる審査の結果、12点の入賞作品が決定しました。
最優秀賞に選ばれたのは、鹿児島大学大学院 理工学研究科 建築学専攻修士2年の鷹野 敦さん、平野公平さんの作品『木塊の家』。間伐材を組積造のように積み上げた構造をもつ木でできた洞穴のような家で、木で作った架構を刳り貫いて空間を作るという表現が優れていたことがポイントとなりました。
『シェルター学生設計競技2003』は、東北地方から全国に向けて発信される競技として、今後も開催を予定しています。
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第一次審査 風景
最終審査 風景
入賞者と審査員長 阿部仁史氏(中央右)、 (株)シェルター木村社長(中央左)
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