|
|
審査 2003年7月12日 |
|
|
>> 募集要項。参考としてご覧下さい。(終了しています) |
|
|
|
ルネッサンス文化発祥の地、フィレンツェは世界的な芸術の都です。「フィレンツェ賞展」は、日本国内において活躍している、若い精鋭作家の発掘を目的として開催されています。受賞者には、フィレンツェ滞在を通して創作活動を支援し、21世紀の芸術文化の振興と芸術家の育成を図ることを目指しています。
今回の第5回展は、ようやく知名度がアップしたせいか、これまで最多の、259作品が全国各地や海外からも寄せられました。大賞とビアンキ賞の2人はともに40歳代、優秀賞の両名はまだ20歳代、のいずれも楽しみな力量のある作家です。
フィレンツェ大賞受賞、亀山祐介さんの日本画作品 〈ゆらり〉 は、白地に線描のみで、まず若い女性を中央に大きく真正面に据えています。同時に、題名が示唆するように、その女性の様々に変幻する「ゆらぐ」姿態をやはり線描で捉えて、それらをさきの正面像に的確にオーヴァーラップさせます。色彩といえば、唇と服装に残るわずかな赤色のみで、画面全体は清楚な乳白色が満たしており、ただ黒い線描の錯綜で若い女性の揺れ動く心象を巧みに掬い上げています。制作意図と技法とがよく合致した労作です。
第6回フィレンツェ賞展も来年同時期に開催予定しています。
|
|
審査員
|
|
青木 茂【町田市立国際版画美術館長】、内山武夫【京都国立近代美術館長】、陰里鉄郎【美術評論家】、川上 實【愛知県立芸術大学名誉教授】、久保尋二【新潟大学名誉教授】、捧 賢一【財団法人美術育成財団雪梁舎理事長】、ビンチェンツォ・ビアンキ【フィレンツェ美術アカデミア教授】 |
|
|
|
*各作品をクリックすると、拡大画像、説明等がご覧いただけます
|
|