
中西元男
Nakanishi Motoo
PAOS代表
株式会社ワールド・
グッドデザイン代表
INAX、NTT、松屋、ベネッセなど約100社のCIや経営コンサルティング、戦略デザインを手がけるほか、幅広いデザイン活動を継続。昨年度までグッドデザイン賞の審査委員長を3年にわたり務めた。最近では世界のデザイニストのためのプロジェクト「ワールド・グッドデザイン」を創設し、ワールドワイドなデザイン賞情報と商品普及のためのビジネス機構を構築し、21世紀型デザイン運動を展開。 |
───Gマークの審査員を7年務められていますが、審査員と、審査委員長の違いはありますか?
1994年度に施設部門ができた時から審査委員をお引き受けしています。それまでGマークは、基本的に“モノ(商品)”だったのですが、施設部門という建築などを組み入れた部門を始めたことで、この部門の基本方針を確立することが大きな仕事でした。結果的には、施設部門が新しい部門であったために新しいGマークのあり方を考えることになり、その後、審査委員長の3年間でそれがGマーク全体の方針に及んでいったと思います。
審査員と審査委員長は随分違うものだなと感じたのは、審査員は、審査をする時だけですが、審査委員長は、審査をしていないような時が実は一番忙しいのです。仕組みをどうするのか?といったことも含め、民営化に当たっては理念から全部作り直しました。
3年度目に新領域デザイン設けたりと、私はデザインの分野を拡張することによって、デザインというビジネスを広げようとのチャレンジをしてきました。
私は審査委員長を3年務めさせていただいたのですが、実はそれまで41年間に2年続けた人はひとりもいないんです。1年度目に様々なことに気がつくけれど、次の年に変わってしまうとそれができないわけです。ですから産業デザイン振興会の方に、審査委員長は最低でも2年以上はやっていただくべきだというお願いをしました。
───民営化というとても大きな節目に審査委員長になられましたが、そのあたりのお話を聞かせて下さい
行政改革の一環で民営化をすることになって、制度そのものを自立自営で成り立たせなければいけない状況になったわけです。ですから、我々デザインの関係者にとってこの仕組みを失うのは損“むしろ、これを生かし役に立つようなものにしていこう”という呼びかけをしました。
もう一つは、経済的にも成り立つようにということです。実は審査委員長を引き受けて入ってみるまで解らなかったのですが、平成に入ってからGマークは毎年赤字事業になっていたようです。ひょっとしたら、潰れるかもしれないという内状で、要するに経営不振会社みたいになっていたんです。
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