屋外用木製家具 木材外構・外装材提案会

屋外用木製家具 木材外構・外装材提案

 近年、都市部における木材家具を配置したオープンカフェが増加しつつあることや、家庭におけるガーデニング志向の高まりを背景に、屋外用家具の需要が高まっています。

また2020年に日本で開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据え、世界からの来訪者を日本全国から集められた木材で作られた木製品でおもてなししようとする気運が高まっています。

 このため、都心部の公共建築物、大型商業施設及びスポーツ関係施設における木材利用についての関心を高めるとともに、日本各地で取り組まれている地域材を利用した屋外用の木製家具、木質外構・外装材についての新たな製品開発と地域の活性化に資することを目的として、林野庁補助事業により本提案会を開催します。

※本事業は、林野庁補助事業「平成26年度木材需要拡大緊急対策事業のうち木造住宅等需要拡大支援事業のうち木造住宅等地域材利用拡大事業」により実施するものです。


結果発表並びに審査員総評はこちら

日程
■事前登録受付期間
平成27年7月20日(月)~ 平成27年8月10日(月)17時まで
■提案書期限
平成27年8月31日(月)17時まで(必着)
■審査結果の発表
募集内容

部門1:屋外用木製家具提案

以下の3つのカテゴリーより選択

  • カテゴリー1:公園/オープンカフェ等のベンチ・椅子・その他屋外家具
  • カテゴリー2:駅/バス停の椅子
  • カテゴリー3:スポーツ施設の観戦用の椅子

屋外用家具については、金属や樹脂製の製品が多く用いられてきたところですが、近年における木材防腐等の技術の進展を踏まえ、耐久性や耐候性を確保しつつ、木の持つぬくもりを生かした屋外用木製家具を普及させたいと考えています。

本提案では、屋外で木製家具を使用する具体的な状況をイメージしていただき、その状況に相応しい、魅力的な屋外用家具の技術及びデザイン提案を求めます。

具体的な使用例はカテゴリー1~3より選定のうえ、その具体的な使用シーンを含め提案してください。

【提案課題】(必須条件)

カテゴリー1~3から屋外用家具を選んだうえで、実際その家具を屋外で使用するシーンを設定いただき、そのシーンに最適な木製家具について技術的提案並びにデザイン提案を行ってください。

本提案における家具に使用する「木材」は以下の通りとします。

  • 日本国内の地域で生産された木材(以下「地域材」という。)を含むこととします。
  • 天然の木の素材感(木目や色調等)を出すことが出来る無垢材、合板、集成材等とします。

なお、椅子の背・座、テーブルの天板等家具を構成する主要部分を除き、強度確保のための補強等を目的として、木材以外の材料(金属その他加工材料)を利用することは差し支えありません。
(例:下地・取付部など。)

技術提案
地域材を活用し、以下に掲げる技術的条件を満足する機能を実現する具体的方策

耐久性・耐候性

経年劣化による主要構造部の破損がないこと

耐久性:
JAS規格の保存処理性能区分K3相当以上あるいは優良木質建材等認証の品質性能評価基準‐屋外製品部材(B-3)保存処理性能AQ2種相当以上の耐久化処理が望ましい(※)
耐候性:
優良木質建材等認証の品質性能評価基準‐耐候性塗装木質建材(N-2)耐候型2種相当以上の耐候性が期待できるものが望ましい(※)

必ずしもJASあるいはAQの認証を受けていなくても良い。

(注1)「優良木質建材等認証(AQ)は、新しい木質建材等の品質性能等について客観的な評価を行うことで、消費者に安全性及び居住性に優れた製品を提供することを目的に、公益財団法人日本住宅・木材技術センターが実施している認証制度です。」

メンテナンス性
  • 雨による汚れが容易に除去できること
  • 背及び座が容易に交換できること
  • 長時間の利用において居心地が良いこと
  • メンテナンスの容易さに加え、メンテナンス必要な場合には使用期間を延長させるための具体的な新規メンテナンス提案についても記述すること
強度 JIS規格に倣う
使用状況に対して十分な強度を有していること
使用可能期間 屋外使用8年以上を目標とする
ホルムアルデヒド放散量 F☆☆☆☆
(居室での使用も想定する場合)
生産性 量産が可能な構造・仕様であること

(2)デザイン提案

  • 具体的イメージ:
    屋外家具の具体的な使用シーン設定がされていること
    例)
    休日の日中公園で家族がお弁当を食べているベンチ&テーブル
    朝の通勤時間帯のバス停でバスを待つ人が座っている椅子
    スポーツ施設で熱心なサポーターが応援している観戦席
  • 意匠性(審美性):
    使用シーンにあった意匠性・美しさを有していること

(3)その他参考項目(評価には関係ありません。)

  • 月間制作可能数
  • コスト:
    既製品として販売する場合の想定価格
  • 制作時の想定樹種・木材の太さ(樹齢)について(地域材の使用割合の記入を含む。)
  • その他:
    設定したシーンに相応しい椅子としてのアピール点、他との差別化、新素材・新技術の採用等工夫されていること等あればその内容について明記

部門2:木質外構・外装材提案

多数の集客が期待されるスポーツ施設や大型商業施設等における屋外観覧施設や屋外休憩施設、建物の外装において、耐久性・耐候性、安全性を実現したうえで、木材の持つ心地よさ、温かみを持った木質外構・外装材の技術及び意匠性提案を求めます。

【提案課題】(必須条件)

地域材を活用した外構材または外装材料としての優れた技術的内容並びに意匠性について施工事例 (例:外壁のルーバー、テラスのデッキ、カフェのフェンス等) と併せて提案してください。

既に既製品として市販されている材料でも差し支えありません。

本提案における木質外構・外装材に使用する「木材」は以下の通りとします。

  • 日本国内の地域で生産された木材(以下「地域材」という。)を含むこととします。
  • 無垢材、合板、集成材のほか木質複合材も対象とします。
  • ただし、木質複合材の木質の含有割合は50%以上とします。
    なお、強度確保のための補強等を目的として、木材以外の材料(金属その他加工材料)を利用することはさしつかえありません。
    (例:下地・取付部等)

技術提案
外構材または外装材として必要な耐久性、耐候性、防火性能等について卓越している技術・性能内容

耐久性・耐候性

経年劣化による主要構造部の破損がないこと。

耐久性:
JAS規格の保存処理性能区分K3相当以上あるいは優良木質建材等認証の品質性能評価基準‐屋外製品部材(B-3)保存処理性能AQ2種相当以上の耐久化処理が望ましい(※)
耐候性:
優良木質建材等認証の品質性能評価基準‐耐候性塗装木質建材(N-2)耐候型2種相当以上の耐候性が期待できるものが望ましい(※)

※必ずしもJASあるいはAQの認証を受けていなくても良い。
 但し、同等以上を示す資料を添付のこと

(注)「優良木質建材等認証(AQ)は、新しい木質建材等の品質性能等について客観的な評価を行うことで、消費者に安全性及び居住性に優れた製品を提供することを目的に、公益財団法人日本住宅・木材技術センターが実施している認証制度です。」

意匠性提案
サンプル並びに具体的な使用イメージ(施工事例)を元に外構材
または外装材としての質感、色調、加工性についてアピール

その他参考項目(評価には関係ありません。)

  • 月間制作可能数
  • コスト:既製品として販売する場合の想定価格(m²単価)
  • 使用されている樹種・木材の太さ(樹齢)について(地域材の使用割合の記入を含む。)
  • その他 アピール点等あればその内容について記載
提出物

部門1:屋外用木製家具提案

  • (1)技術提案書
  • (2)デザイン提案書
  • (3)その他参考項目
  • (4)デジタルデータ
  • (5)応募用紙

※試作品作成依頼について

入選者全員に対して、試作品(モックアップ)の制作・提出のご意向をお伺いします。

試作品を提出して頂いた場合には、本提案会とは別に、審査委員に評価・助言をしていただきその結果を公表します。

また広く一般の方々に見て頂く機会を設けることも検討しております。

その詳細については、審査結果の公表と併せて入選者に対して個別にご連絡致します。


部門2:木質外構・外装材提案

  • (1)技術提案書
  • (2)提案サンプル
  • (3)施工事例
  • (4)その他参考項目
  • (5)デジタルデータ
  • (6)応募用紙

〔部門1:屋外用木製家具提案〕〔部門2:木質外構・外装材提案〕いずれも、下図の要領で所定の位置に登録番号を記載し、提案書(裏面に貼付ける応募用紙は除く)には応募者が特定できる記述(団体名、記号等)を記載しないでください。

  • 提案書の表面右下に、30ポイント(高さ10mm)以上の文字の大きさで登録番号を記載すること
  • 裏面には必要事項を記入した応募用紙を必ず貼付けること
応募方法

【事前登録について】

  • 本提案会に参加する場合は、必ず平成27年8月10日(月)17時までに本提案会公式ホームページから事前登録してください。

【提案書の提出について】

  • 提案書は平成27年8月31日(月)17時まで(必着)に本提案会事務局宛に提出してください。
  • 提出方法は郵送・宅配便に限ります。直接搬入・バイク便・FAX・メール等は認めません。
  • 提出後は一切の修正・加筆・変更を認めません。

【提出先】

屋外用木製家具/木質外構・外装材提案会事務局
〒110-0005 東京都台東区上野5-3-4-4F

郵送の際、以下いずれの部門、カテゴリーでの応募か封筒に明記のこと。

部門1:屋外用木製家具提案

  • カテゴリー1:公園/オープンカフェ等のベンチ・椅子・その他屋外家具
  • カテゴリー2:駅/バス停の椅子
  • カテゴリー3:スポーツ施設の観戦用の椅子

部門2:木質外構・外装材提案

応募資格
  • 家具・木製外構外装材の制作または設計の経験を有する者、または国内での制作・販売経験がある企業・団体とします。
  • 日本語で対応できる態勢を整えている者とします。
  • 複数名(個人または法人等)によるグループとして応募することも可能です。その場合は、代表者を1名定め、その他を共同制作者としてください。
  • 複数応募する場合は、提案ごとに応募ください。
  • 年齢、国籍、資格は問いません。
審査項目

主に以下の評価項目について審査を行います。

部門1:屋外用木製家具提案

  • (1)技術提案
  • (2)デザイン提案
  • (3)その他参考項目(評価項目ではなく参考項目)

部門2:木質外構・外装材提案

  • (1)技術提案内容
  • (2)サンプル並びに施工事例
  • (3)その他参考項目(評価項目ではなく参考項目)
審査

学識経験者による審査委員会を設置し審査を行います。

【審査方法】

部門1:屋外用木製家具提案

書類選考により、一定の基準を満したものを選考します。

部門2:木質外構・外装材提案

書類並びに提出されたサンプルにより、一定の基準を満たしたものを選考します。

審査員
※五十音順
  • 今村祐嗣 (京都大学 名誉教授)
  • 木口実  (森林総合研究所 研究コーディネータ)
  • 腰原幹雄 (東京大学生産技術研究所 教授)
  • 橋田規子 (芝浦工業大学 教授)
  • 日比野克彦(東京藝術大学 教授)
結果発表
応募者への提供資料
よくあるご質問
お問い合わせ先

屋外用木製家具/木質外構・外装材提案会事務局
〒110-0005 東京都台東区上野5-3-4-4F
e-mail:mokuzai@japandesign.ne.jp
受付時間:平日 9時~17時


  • お問い合わせ頂く際は、「部門1:屋外用木製家具提案」「部門2:木質外構・外装材提案」いずれの部門に関してのお問い合わせかを文中にご記入ください。
  • 課題に関する質疑はできません。
  • お問合せをいただいた場合、原則として3営業日以内を目安にご回答します。
    3営業日以内に何らかの回答が無い場合はお手数ですが再度お送りください。
  • お問い合わせで取得した個人情報は、お問い合わせへの回答のみに使用し、法令の規定に基づく場合を除き、第三者へ提供致しません。
主催
  • 公益社団法人 国土緑化推進機構
  • 株式会社日建設計
協力
  • 一般社団法人 日本家具産業振興会、
  • 一般社団法人 日本オフィス家具協会
  • 一般社団法人 全国木材組合連合会
  • 日本木材防腐工業組合
  • 特定非営利活動法人 活木活木森ネットワーク
諸注意

【提案書に関する注意事項】

  • 提案書の内容(作品)は特許等、既存の権利を犯すものでないこと。
  • 提案書は返却しませんのでご了承ください。
  • 本提案会の事前登録並びに参加は無料です。ただし、提案書類の制作費その他本提案会の応募に係る一切の費用は応募者側の負担とします。
  • 天災などの不可抗力による事故によって提案書が破損した場合は、主催者はその責任を負いかねます。また、事故などにより提案書の損傷が著しく、審査に耐えない場合には、提案書の再提出を求めることがあります。

【提案書の無効】

次に掲げるいずれかに該当することを審査委員会が判断した場合は無効とし、審査の対象から除外します。

  • 事前登録を行っていない場合
  • 事前登録された者以外の者が提案書を制作した場合
  • 事前登録の内容に虚偽が認められる場合
  • 提出期限までに提案書が提出されなかった場合
  • 提案内容が本募集要項で定める条件・仕様等に適合しない場合
  • 提案内容が第三者の権利を侵害している場合
  • 応募者又は応募者の属する団体が、次に掲げるいずれかに該当する場合
    • 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成三年法律第七十七号)第2条第2号に規定する暴力団、同条第6号に規定する暴力団員、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等その他暴力、威力、詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団若しくは個人、又はこれらに準じる者(以下、総称して「反社会的勢力」という。)であること。
    • 反社会的勢力から、直接・間接を問わず、かつ、名目の如何を問わず、資本・資金を導入され、若しくは資本・資金関係の構築を行われ、又は経営に実質的に関与されること。
    • 反社会的勢力に対して資金等を供給し、又は便宜を供与するなど直接的若しくは積極的に反社会的勢力の維持、運営に協力し、又は関与すること。
    • 暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求行為、取引に関して脅迫的な言動をし、若しくは暴力を用いる行為、風説を流布し、偽計を用い若しくは威力を用いて相手方の信用を毀損し、又は相手方の業務を妨害する行為その他これらに準ずる行為を行うこと。
    • 上記のほか、反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有すること。
  • その他、本提案会の趣旨に沿わないと審査委員会が認めた場合

【その他】

  • 課題の内容に関する質疑はできません。
  • 規定以外の事項に関しては応募者の自由裁量とします。
  • 本募集要項の内容は予告なく変更する場合があります。変更する場合は、本提案会公式ホームページに掲載し、告知致します。
提案書に係る権利の取扱い

応募者(共同制作者を含みます)は、次の事項に同意のうえ提案書を提出するものとします。また、応募者が提案書を提出した場合には、応募者は以下の事項に同意したものとみなされます。

  • 提案書に係る著作権は提案者が保持するものとします。
  • 入選提案書の発表及び展示に関する権利に関しては、本提案会主催者側も有するものとします。
  • 全ての入選提案書はホームページで提案内容について掲載致します。
    なお、掲載内容については入選者に事前に連絡のうえ提案書とは別に作成していただきます。
個人情報の取扱い

本提案会実施にかかわる個人情報を下記の取扱いにより管理します。


  • (1)利用目的
    応募者(共同制作者を含む)の氏名、年齢、所属団体名、勤務先住所、自宅住所、E-mailアドレスなどの個人情報は、本提案会施上の連絡や資料等の発送など事務手続きのみに利用します。ただし、入選者におきましては、プレスリリースなどの方法により、作品とともに応募用紙に記載された氏名、所属、勤務先等を公表することがあります。
  • (2)第三者への提供
    法令に基づき開示が義務付けられる場合、個人情報を提供した応募者の同意がある場合、その他これに準ずる正当な理由がある場合を除き、個人情報を目的外に利用し、又は第三者に提供することはありません。

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