Tokyo Midtown Award 2012 アートコンペ

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応募作品数:1,318 点(アートコンペ: 241点、デザインコンペ: 1,077点)
受賞作品数:14点(アートコンペ:6点、デザインコンペ:8点)
主催:東京ミッドタウン

グランプリ

「中に入れてくれ」、と屋外は言った。

作品名 : 「中に入れてくれ」、と屋外は言った。
作者名 : 太田 遼

屋外は思いました。自分だって中に入りたい。
そこで、思い切って中に入ってみました。
やっとのことで中に入った、その様子を見た通りがかりの人が言いました。
「こんなところに屋外がある」
屋外はやっぱり屋外なのでした。

準グランプリ

風景「都市と生きる」

作品名 : 風景「都市と生きる」
作者名 : 宮本 宗

都市の独特の空気のなかで感じる違和感は、自分自身がその膨大すぎるエネルギーの中に飛び込んだときの圧迫感であるように感じる。都市にはエネルギーという目に見えない力がいたるところに及んでおり、私達はそれらが秘めるリスクを無意識に背負いながら日々を生きている。そんな私達の生き方はどこか滑稽であるように思う。

入選

Beautiful midnight

作品名 : Beautiful midnight
作者名 : 大村 雪乃

この夜景は文房具シールだけで作られています。モチーフとなった景色は六本木ミッドタウンに隣接するホテル、ザ•リッツ•カールトン東京のある一室からの眺望です。灯り一つひとつを安価な素材であるシールにおきかえ大量に用いて、都市の灯りを表現することで、夜景の美しさと金銭価値のギャップ、また大量消費社会の違和感を表現し、そして六本木を訪れる多くの方に節電や環境について考えるきっかけにしてもらいたいです。

一戸建てマンション

作品名 : 一戸建てマンション
作者名 : 角 文平

本来、何者にも侵略されることのないプライベートな空間であるべき人間の住居は、人口が過密化している現代都市の中において互いにテリトリーを切り詰め、極限まで隣接しあわなければいけない状況にある。不快なまでの密接な距離感は、互いにバランスをとるためにあえて干渉し合わず、希薄な人間関係を生み出しているように思う。一定の距離を保つためにグリットに固定された家々は、今日も上へ上へと積み重ねられていく。

To-kyo

作品名 : To-kyo
作者名 : 下平 千夏

止まることを知らず、すべてを飲み込み回り続ける都市/東京。
この混沌とした見えない「力」と、それに飲み込まれていく「時間」を表出する。
本展のテーマである「都市」を、自分自身が最も知り得ている「東京」と捉え、体験の中から“To-kyo”という名の自我を持つモンスターを想定し、本作品を構想した。
モンスターは時間を食し、力を産み出す。我々はそのモンスターを構成する細胞核であり、この作品は、モンスターの力そのものを表現している。

昨日は明日とどれだけ違うのだろうか。

作品名 : 昨日は明日とどれだけ違うのだろうか。
作者名 : 林田 健

過去から現在までの人の痕跡を物質の中に見出し、そこから未来を見つめていきたいと思います。
絵が持つprimitive な力を信じてrebel painting を以って立ち向かいたい。