30歳以下の若手提案者による国際アイデアコンペティション 2013 「近未来の都市緑化」

  • 建築・インテリア・エクステリア
  • 募集要項
  • 結果発表

応募作品数:75点
入賞作品数:6点
主催:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ

※画像をクリックすると大きな画像をご覧になれます

最優秀賞

大地の帯 ‒自然と都市の織りなすEarth Green Network-
「大地の帯 ‒自然と都市の織りなすEarth Green Network-」

遠藤貴弘(大成建設株式会社)
富永麻倫(株式会社アール・アイ・エー)
大山宗之(国際航業株式会社)

「大地の帯」の目指すもの・意図
本作品は、大阪平野の豊かな生態系と既存の都市交通網の高架下を活用して、大阪市民が主体的に接することのできる「大地の帯」を提案したものです。動植物・エネルギー・人の活動のサイクルを生み出すシステムとして、緑と一体となった土の帯が、都市に新たなネットワークを構築し、大阪から世界へ発信する都市生活の基盤となることを意図しています。

優秀賞

水上の原っぱ
「水上の原っぱ」

森川啓介(フリーランス)

この原っぱは、緑や水や都市との間に新しい共生関係を築くことが出来ます。そして、それは大阪における自然との新しい共生にもなります。水の都大阪だからこそ出来る、水を生かしたこれからの都市緑化の提案です。


p u z z l e s h i p
「p u z z l e s h i p」

清水慎之介(立命館大学大学院)

恒久的な建築は「10年20年100年残るものを」と願って作ったものでも、なんらかの理由で取り壊されてしまった後は、ここにどのような建築が存在していたか、人の記憶に全く残らないこともある。しかし、ずっと存在していた建築よりも日頃遊んでいた公園に期間限定で訪れてきたサーカスの方が、短期間にも関わらず、その一日の記憶の方が強く残る事がある。本提案では、サーカスのように都市にエラーを起こす事によって、人々の記憶・思い出に残っていく、船を使った水上のポータブルな公園を提案する。

特別賞

近未来‧都市斜面空間と建築の緑化
「近未来‧都市斜面空間と建築の緑化」

CHU HAI COLLEGE OF HIGHER EDUCATION(Hong Kong)

都市緑化の目的
この設計では、崖や都市部で急斜面の将来の緑化•開発を強調する。緑豊かなエリアに対して不自然緑化と土地資源の問題を解決するために、この提案は、積極的に環境保護や社会的ニーズに応えるには、建物とシステムの新しいタイプを作成しようとします。アンダーソンロード採石場は、この実験的な設計を行うために選ばれました。岩や持続可能な開発に構築商業ビルはと工場、このプロジェクトの主なテーマとして使用されます。

奨励賞

たね まく コンテナ
「たね まく コンテナ」

鈴木甫(工学院大学大学院)
後野将一(工学院大学大学院)
岡本祥幸(工学院大学大学院)

「緑化をもっと身近なモノにしたい。」
昨今、環境問題などを背景に都市部でも緑化は広まりつつありますが、緑化の方法としてビル等の壁面緑化が大半になり、大掛かりかつ緑が付属品の様に扱われていると感じました。
「たねまくフィルム」という小さな緑化の提案から発し、既存の定点的で不動な緑化を動的な緑化として捉え直すことにより「たねまくコンテナ」という大きな変化に繋がる「近未来の都市緑化」を目指します。
また、コンテナは植物を生育させながら物を運搬する媒体として機能し、1 つの「たね まく コンテナ」では、小さな緑地であるが、3 つ、4 つ、5 つと複数であつまると大きな緑地が生まれます。コンテナは物流とともに運送ネットワークで運ばれ、緑の運送ネットワークが作られます。コンテナの「緑化フィルム」は、取り外しのできる小さな緑地なので、好きな枚数を取って駅やホームを緑化することや自分のウチへ持ち帰ることもできます。
この様な小さな緑を育てることで、人の心に小さな変化のたねをまく。
私たちは緑の扱い方をもう一度考え、それを既存都市の仕組みに当てはめた緑化を提案します。


green車:緑化される都市の時間
「green車:緑化される都市の時間」

林 隆博(名城大学)

テーマは「近未来の都市緑化」である。”都市”を緑化するということ。それは特定のある“場”を緑化するでは足りないだろう。一個が都市たることはない。実態としての都市はいくつかのレイヤーを持ちながらに、絶えず変化するネットワーク的な構造を持つ、複雑系であるように思う。その全体に影響を及ぼすには、多分に広域的かつ網羅的、横断的にコミットする必要がある。都市の緑化というスケールで考えるならば、出会った時に美しく、感動を及ぼす表現以上に、都市とは何かを再考し、その構造を利用した能動的な手法が求められると考えた。