クラウドソーシングとコンテストの違い(1)

2016/11/21 18:03

クラウドソーシングという言葉自体は「不特定多数を対象に、サービスやアイデアやコンテンツを取得する過程」という意味ですから、コンテストもクラウドソーシングの一つと言えます。ただ、皆さんが持っているクラウドソーシングとコンテスト(もしくはコンペ、公募、アワードなど)についてのイメージは、おそらく異なるのではないでしょうか?

まずはクラウドソーシングについて、公募ラボの観点からまとめてみました。

クラウドソーシングのメリット、素晴らしさ

発注先の見当が付かず外注したくてもできなかった仕事を流通させたこと。そして、地方や在宅という条件から仕事を受託することができかなかった方に仕事の機会を作ったこと。これによって、今までにない新しいお金の流れを生み出したことは、クラウドソーシングの素晴らしさだと思います。

クラウドソーシングが抱える問題、デメリット

発注先の見当が付かない理由は様々かと思いますが、予算が無かったり、時間が無かったりということもあるようで、時折、既存のビジネスではとても成立しないような条件が提示されていることもあり驚きます。アメリカからインドやフィリピンという英国圏に発注するならば、人件費が安かったり、時差を利用して早く納品できるのは分かるのですが、日本国内でそれは通用しないのではないでしょうか。

ただ、これはクラウドソーシングという仕組みの問題ではなく、条件を設定する発注者の問題であり、その条件で受託する方がいるならばそれで良いだろう、という論もあるのですが、、、。

クラウドソーシングでデザインを発注する場合の注意点

そして、クラウドソーシングでデザインを発注する場合は、注意しなければいけないことが2点あります。

一つは発注側のデザインについての判断力です。仮に100のデザイン案が寄せられたとして、どのデザインが適切なデザインか選択できなければ、全く意味がありません。発注者自らがデザインについての判断ができないのであれば、たとえば信頼できる外部を頼るなどを検討した方がよいのではないでしょうか。発注時にコミュニケーションができるのであれば、発注先である外部デザイナーにそうした相談もできると思います。かかりつけの医者のように、信頼できるアドバイザーを外部に持つことをお勧めしたいです。

もう一つは「コンペ方式」と呼ばれる方法に多いようですが公募されたデザインを公開している場合です。ロゴでもキャラクターでも良いのですが、悪意ある第三者がそれを真似ることもできますし、商標登録もされる前である場合がほとんどでしょうから第三者が商標登録してしまうこともできます。採用される前のデザインの知的財産権は当然デザイナー側にありますが、現実問題として、採用されるか分からないデザインの商標登録をする場合は少ないでしょう。この仕組みは発注者にとっても、受託者にとっても不利益につながる可能性がある、不適切な仕組みだと思うのですが、、、。

コンテストもクラウドソーシングも経営課題を解決する手法の一つ、何でも適用可能ではありませんし、それぞれに注意すべきことがありますね。

次回は、クラウドソーシングとコンテストを比較し、それぞれに適した使い方やメリットやデメリットを考えてみたいと思います。

(2)へ続きます

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